2012年01月13日

MBAホルダーの僧侶?

ドキドキしてます。
緊張しています。
期待感で胸が爆発しそうです(←大げさ)

今日、これより東京弾丸ツアーです。
現在、マスコミなどでも大きく取り上げられているインターネット超宗派寺院「彼岸寺」を運営されている松本圭介さんと青江覚峰さんによる講座に参加してきます!(で、すぐ帰ってくる・・・)

さらっと書いていますが、このお二人の僧侶(あ、二人とも僧侶ですよ)ともにMBAホルダー・・・。私の親しい友人にもMBAホルダーがいますが、それは一般人。僧侶なのにMBAホルダーって(笑)

そんな彼らが、「未来の住職塾セミナー」と題された講座を東京の光明寺にて行います。若手僧侶を対象とした、このイノヴェイティブな講座、今までの僧侶向けの研修とは一線を画した企画です。これが初、らしい。
MBAホルダーの僧侶?

彼岸寺の執筆メンバーである、私の同期(永平寺の修行仲間)に電話すると、
「僕も行くよ。きっと(これからの仏教界において)これが記念すべき日になるよ。」としびれるセリフを言ってました。
なんでも、とんがった、と言うか、意識レベルの高い僧侶、それも宗派の枠を超えて全国から集まってくるので、そのネットワークを作るだけでも、価値あるのだとか。

ちなみに内容はこんな感じ・・・(以下彼岸寺の告知より転載)

**************

今、仏教界にはお寺や仏教の未来を真剣に考え、行動しようという情熱のあるお坊さんがたくさんいます。しかし、その中には、具体的にどう動けばいいのかわからず一歩を踏み出せないという葛藤を抱えたお坊さんも少なくありません。

彼岸寺が新たに展開する「未来の住職塾」では、
 ・仏教界の未来を担うリーダーの育成
・未来の寺院運営を見据えた住職の育成
・意識の高い寺院運営者の集うコミュニティの醸成

を旨とし、MBAホルダーの僧侶を講師に据え寺院運営に関する講義やディスカッションを提案します。これからの寺院運営に欠かせないあらゆる側面を詳細に検証、議論し、仏教界という特殊な構造の中で情熱と行動力を十分に発揮できる人材の育成を目指します。

ここでは、「未来の住職塾」で時間をかけてじっくりと学ぶ様々な要素、すなわちミッションの設定、戦略、マーケティング、アカウンティング、ヒューマンリソースマネジメント、ブランディング等の各項目を2時間に凝縮し、密度の濃い講義を行います。参加者にとっては、大変に刺激的で有意義な時間になることでしょう。

*****************


ということで、超楽しそう!!です。

ただ、私の内心としては、すごく魅力的ではあるのですが、こうした講義(というより、こうした若手僧侶の動き)に100%心酔している訳ではないのです。というか、数年前なら、一も二もなく飛びついていたでしょう。

しかし、良いのか悪いのか、豊橋で過ごす時間が経つにつれ「豊橋の実存」と言うべきか、豊橋には豊橋なりの、西光寺には西光寺なりの、それに適したやり方があるはずで、何でもかんでも先端的なものが良いわけではない、と感じるようになりました。

それに、はっきり言って、講師の彼ら含め、現在の先端的仏教ムーブメントの立役者は、基本的に人もうらやむような高学歴が圧倒的に多い。

これは、ある仏教系新聞の元記者が書いていたことですが・・・彼らは別に坊さんをしなくても結局はどんなことでも食っていける。だからあのような先進的なことができるのだ。それにそこそこの規模のお寺(要するに収入が安定している)出身で、かつ副住職などのいわゆる“住職ではないポスト”にいるから動きやすい、お金も融通が効く。では、それ以外のほとんど全ての経済的基盤の小さなお寺(と若手僧侶)はこれからどうしていけばいいのか?目新しいことが出来なければ、負け犬だと切り捨てるのか?・・・という批判も耳にしたことがあります。

なので、すっごく楽しみなんですが、どこかには少しこうした“熱に浮かされたような新型仏教ムーブメント”には距離を置いたような感情も少しあります。ま、だからこそ、余計にこの講義が楽しみになるわけですけど。

ま、批判の言い分はさておき(私が言ったわけでもないし)、とにかく意志と情熱がなければ、全国から集まって来ないでしょう。そうした僧侶に会えるだけでも、自分にとってプラスになると信じています。

講義は今日の18:00~20:00まで。(さすが、僧侶によるイベントだけあって、友前の夜=友引の前夜=お通夜が入らないので、予定が立てられる)
その後は、参加者同士の懇親会があるそう。限られた時間を大切にしたいです。

明日は朝から法事があるので、始発で帰ってこなきゃ。がんばります!!




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Posted by 泰明@西光寺 at 12:27
Comments(4)ぼ~さんの日常
この記事へのコメント
あ、東京に来られても、すぐに戻ってしまうのですね。残念。懇親会後、泊まって、始発で帰るとなれば、お会いする時間はありませんね(T-T)

 この種のセミナーはキリスト教でも見たことがあります。ただ、どこかで見たり聞いたりしたフレーズをちょっとキリスト教風味をつけただけで、「本当にこんなの必要なの?むしろ手っ取り早い既存のモデルに頼るのは安易ではないのか?」と批判的に見ています。

 ただ、泰明さんが「豊橋で過ごす時間が経つにつれ「豊橋の実存」と言うべきか、豊橋には豊橋なりの、西光寺には西光寺なりの、それに適したやり方があるはずで、何でもかんでも先端的なものが良いわけではない、と感じるようになりました」と、距離を置いた見方をされているようなので、そこに私は安心しました。

 それぞれの土地にあるお寺が培ってきたもの(有形無形含む)、あるいは教会が培ってきたものには膨大なものがあって、昨日今日生まれたようなビジネスのアプローチに乗っかるより、それを丁寧に汲み取っていくことが本当の意味で、仏の教えを、聖書の教えを生かすんではないかと私は考えています。

 セミナーの文章に、「その中には、具体的にどう動けばいいのかわからず一歩を踏み出せないという葛藤を抱えたお坊さんも少なくありません」とありますね。私だったら、「踏み出す必要あるの?」と問いたい。どう動けばいいかわからない葛藤や悩みの中に徹底的に踏みとどまることがむしろ大事ではないの?と問いたいです。踏みとどまって、自分の与えられた場で悩みつつ、日々の務めを果たしていくことは、確かに迂遠だけれど、決して無駄にはなりません。
Posted by T.Emi at 2012年01月13日 23:36
今日は遠方よりご参加ありがとうございました!
住職塾の記事を見ていたらこのページを見つけました。
全国から集まった、お寺のことを真剣に考えている皆さんとのご縁ができたことが、一番の収穫だったかもしれませんね。
このご縁を大切にしていきたいと思います。
また今後もよろしくお願いします!
Posted by Keisuke Matsumoto at 2012年01月14日 01:19
>Emiさん

コメント、ありがとうございます。
そうなんですよ~ホントに弾丸ツアーでした。

実は、セミナーのあった金曜日は、当初丸一日フリーだったので、Emiさんにお会いしたいな~と漠然と考えておりました。

豊橋>品川>駒澤大学(ゼミの担当教授に面会)その後・・・Emiさんと初対面!>光明寺(セミナー会場)、と行きたかったのですが、こういうときに限ってお葬式・・・。

この記事も自動更新ですので、昼12時にアップされていますが、実際は13時から葬儀があって、その後、14時台の新幹線で東京に向かっています。いやはや、大変でした。

また、今日が土曜日じゃなかったらもっとゆっくりできるので、お会いできたらとも思ったのですが、さすがに法事が何軒かありまして・・・。また是非、次のチャンスに!

さて、仰るとおり、こうしたセミナーは万能薬でも特効薬でもないので、真摯に自問自答していかないと、また本当に志、信念がないと、結局は何にもならない、ということにもなりかねませんね。今回に関しては、僕がこのセミナーに対して先入観で物を言っていた部分があったのですが、総じてとても勉強になるものでした。

結果的に、Emiさんの仰るように、自分のお寺や、自分のスタンスを「丁寧に汲み取っていくこと」のきっかけをもらえたのではないかと思います。
Posted by 泰明@西光寺泰明@西光寺 at 2012年01月14日 16:03
>松本師

こちらこそ、本当にありがとうございました。(すごい時間にコメントいただいていますが、寝不足は大丈夫でしょうか??)

この記事は、出発前に書いたもので、多分に先入観や思いこみで書いている部分もあり、結構失礼なことを連ねておりますが、どうぞお許し下さい。

結果的に、良い意味で裏切られたわけで(笑)、特に”それぞれのお寺で、それぞれの立場あるので、活動や出来ることもそれぞれ”というスタンスが良かったです。

本講座、楽しみにしております。どうぞ宜しくお願い致します。

(この後、2回にわたって感想文をアップします。お手すきの時にご笑覧賜れば幸甚です)
Posted by 泰明@西光寺泰明@西光寺 at 2012年01月14日 16:07
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