2013年03月26日

『未来の住職塾』を終えて(前編:感想)

昨年(H24)5月に開講した、超宗派のセミナー「未来の住職塾」の第一期が全ての会場で終わりました。松本さんはじめ、講師の方々、スタッフの方、受講生のみなさん、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
また、第二期募集も、今日で締め切りですね。
「”未来の住職塾”って何?」って方はここをクリック

当初は東京と京都会場のみ、それも一クラス5~7人くらい集まればいいや、くらいに思っていらしたそうなのですが、このセミナー、ふたを開けてみたら全国5会場に展開し、一期生は70名を超える人数だったようです。

私は京都会場を受講していたのですが、第一期の最初に始まり、そして最初に終わりました。

さて、これから2~3回にわたってこの『未来の住職塾』に対する総括的な記事を書いていこうと思います。いままで受講された方はどうぞ忌憚のないご意見を頂戴したく、またこれから受講される方(二期生)には拙い文章ですが、ほんの少しでもお役に立てれば、と思って記します。

で、泰明にしては珍しく、すでに構想が決まっておりまして(笑)以下のように記します。

<前編>
【得たもの】
・・・住職塾を通して何を得られたのか&感想

<中編>
【京都・東京あじくらべ】
・・・京都の翌日行われた東京第一での最終講座との比較

<後編>
【覚悟 -そして第二期へ-】
・・・う~ん、何だろ。第二期の方へってことくらいでしょうか



と言うことで、まず<前編>です。
得たものや、感想ですが、既にいろんなところで書いているので、端的に行きたいと思います。

1.素晴らしい仲間
・・・これはもう、得たものの筆頭です。
と言うか、私のこの感想文が第二期のパンフレットに載っているくらいでして・・・。

例えば、「お寺ってどういうところなのかな。坊さんの生き方ってどういうものだと思う?」とか「●●って法要があるんだけど、もっと認知度を上げて、宗祖の教えを敷衍するためにはどうしたらいいかな?」とか、そんな話(相談)が気軽に出来る僧侶の仲間っていますか?僕はほとんどいません。申し訳ないけど・・・。
本気で腹を割って話せる仲間ができました。宗派が違うとか同じとか、殆ど意味をなさない。
本気でお寺のこと、仏教のことを考えている仲間がいる。それで充分。

ちなみに・・・泰明は、全6回、毎度講義後にクラスメイトと飲んでました!
1回目と最後6回目の講義後は、事務局主催で懇親会が行われましたが、中4回は”自主的に”(笑)
講義後、終電まで4時間くらいずっと語り合ってました。6時間あまりの講義を受けて、その後で飲み会。自分でもよく体力が保つと思うけど、それでも語り足りなかったよね?(←って誰に言ってんでしょうか)

あ、あと、”同級生のウチに遊びにいく”じゃないけど、クラスメイトのお寺に遊びに行く予定も既にあります★楽しみ!


2.らせん的成長
・・・ちょっと抽象的。実は、これ松本塾長の談。

すなわち、それこそ円を描くように、住職塾を受ける前の自分と、今の自分は、本当のところ表立って何かが変わったわけではありません。やっていることと言えば、相も変わらず、お葬式に法事、役員会に掃除・坐禅、青年会の活動やら何やら。

でも、表だっては変化がないかもしれません。しかし、お寺の事業や在り方一つ一つ具に見直し、本当に悩んで考えて、或いは見つめてきたことなので、同じ事をやっていても実は感覚的には”何かが違う”気がします。もしかしたら、気のせいかもしれませんが・・・(汗)

で、このらせんの意味はこうです。
つまり前段の”同じ事をやってる”のはらせんを上からみたところ。一年経って円を描くが如く、また同じ場所に戻ってきた。
しかしながら、後段”何かが違う”のは、らせんを横から見たところ。一回り成長している(ような気が・・・)ということです。

これは言い得て妙だと、ひどく得心したのですが、その通りかと思います。



3.相手に気持ちや考えを伝えること
・・・これ、私は結構苦手だったりします。今でもそうだけど。でも住職塾のお蔭で、ググッと成長したような気がします。

私の感想って、セミナーの内容にあまり触れていません。
まぁ有料講座だから(笑)ってのも有るんですが、書きませんでした。
テキストとかワークとか、ディスカッションとか、すごいクオリティだと思うし、次々現れる課題に対して、楽しく、どきどきしながら打ち込めました。

ちなみに来期から講座を担当されるあるスタッフの方曰く「日本広しといえども、大企業ですらこれだけのクオリティを保ったセミナーはそうそうない」とのこと。私はこのスタッフの方にお会いして、心底感激したのですが、その話はまた今度。

で、何が言いたいかというと、ある意味、住職塾は”マネジメントに関する、何か最新の、イノヴェイティブな理論とか、やり方”を教えてくれるのではありません。もちろん、そういう側面も多分にあります。

ただ、それって畢竟、「いかにして考え(=教え、=安心)や気持ちを、上手に、深く相手に伝えていくか」ということに集約されるかもしれません。だからこそ、どうしたら伝えられるかを考えるためのフレームワークだったと思う。(もちろん、それだけじゃないですけどね)

これは、既にウチのお寺の護持会活動や、酉の市にも活かされていると実感しております。


4.覚悟・・・最後になります。
これが一番、書きづらいです。上手く表現できるかどうか。
詳しくは、<後編>とも大きくリンクするので、そこで述べたいと思います。

ごく簡単に言えば「おまえは坊さんとして生きていく覚悟があるのか?」ということです。
その覚悟を何度も確かめられ、問われたような講義でした。そうする中で、確かとは言い難いけれど、何ものかを掴んだ、そんなニュアンスです。

・・・とりあえず、前編はここまでにします。


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