2011年02月11日

語る禅僧

これは、以前に書いておいた記事でして”そろそろアップしようかなぁ”なんて思っていたら、金子牧師さんのブログにこの本の紹介されているではないですか!遠藤周作の『沈黙』の時といい、なんだか運命を感じますな~kaoなんちゃって(笑)


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今日は一冊の本をご紹介します。

私が、曹洞宗の大本山、永平寺に修行中のとき、この本の著者である南直哉師も同じく永平寺にいらっしゃいました。(師は修行僧としてではなく、彼らを指導する先生役としていらっしゃいました)

どういう経緯でこの本を知ったのかは忘れましたが、とにかく「せっかく著者ご本人がいらっしゃるなら、手に入れてサインしてもらおう」と、かなりミーハー感覚で親しい同期と一緒にこの本を購入したのでした(笑)

で、したたかな我々は、まんまと南さんに直接サインをしていただき、修行中の僅かな自由時間に読み耽っていたのでした。

しかしながら、あれから8年近くが経とうとしていますが、イマイチ印象が薄い。というか内容を理解していたとか、おもしろかった、とか衝撃を受けたとかいう記憶がなかったのです。(そうそう、サインには日付と私の名前まで書いてあるのです)

そんな訳で、つい最近まで、持っていることも忘れてて書架の肥やしになってました。
(南さん、すみません)

語る禅僧

で、こっからどすごい話ですが、同じどすごいブロガーである金子牧師さんが書かれたログ「よく読むブログ」 http://kanegon.dosugoi.net/e75560.html に、南師のブログが推されているではないですか!!!これにはホントに椅子から転げ落ちそうになりました!

(あっ、ちなみにこうしたことが「牧師さんに会ってみたい」と思った動機の一つです。)

そんなことがあって、最近ひっぱり出してきて読み返しています。
(*余談ですが、著者ご本人が「単行本は何故かプレミア価格が付いて、高くなってしまいました」とブログに書かれていましたが、ホントでした。私の持っているのはもちろん単行本です)
http://www.amazon.co.jp/%E8%AA%9E%E3%82%8B%E7%A6%85%E5%83%A7-%E5%8D%97-%E7%9B%B4%E5%93%89/dp/4022572183

で、ご安心下さい。ちゃんと文庫本もありますから(笑)
http://www.amazon.co.jp/%E8%AA%9E%E3%82%8B%E7%A6%85%E5%83%A7-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%8D%97-%E7%9B%B4%E5%93%89/dp/4480427589/ref=pd_cp_b_1


脱線しまくってますが、本題はここから。

この本、ものすごく中身濃いです。

本当に様々な角度から物事をご覧になっていて、その切り口や考え方、そして仏教について等、極めて勉強になります。これ書かれてから13年も経っているのに、まったくその鮮度は失われておらず、逆に『葬式はいらない』みたいな本がベストセラーになってしまう昨今においてこそ、その輝きは増すというものです。

ホントにすごい本だ・・・。なんでそのすごさに気付かなかったんだろ。

でも理解できた(といっては烏滸がましいですが)この喜びは何にも代え難く、逆に言えば、私の中で煩悶としてきた(仏教や葬式やお寺の在り方や生き方や、その他あれこれについて、煩悶してきた)ここ数年があったからこそのものなのかもしれません。(ちょっと個人的な話になってしまい恐縮です。)

著者ご本人にご許可頂いて後、このブログでも折に触れて本の一節をご紹介しようと思っています。
面白い本ですよ!おすすめです!!


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Posted by 泰明@西光寺 at 12:47
Comments(6)ぼ~さんの日常
この記事へのコメント
昔は全然本など読まなかったのですが15年程前でしょうか仕事をしながら(!)時間を持て余すという考えられない日々が一年ちょっとありました。
その場は決して離れられないのでそれこそ本でも無いと一日がとてつもなく長い・・・
その時は狂ったように本を読み漁りました。
一日で2~3冊! 図書館、古本屋ばかり行ってました。
今では一日一冊も夢のまた夢ですが本は大好きです。
子供と図書館へはよく行ってますよ。
自分の勉強を兼ねて一度読んでみようと思います。
頭悪い私ですが理解できるかなぁ・・・?
Posted by お仏壇の分解クリーニング 夢助工房 at 2011年02月11日 20:31
夢助さん
この本は本当におススメです。一度読んで理解できなかったとしても、時間を置いて再度読むべきです。それほどの本です。

と、キリスト教の人間からwwww
Posted by kanegonkanegon at 2011年02月11日 23:35
>夢助工房さん

こんにちは。今日も冷え込みが厳しいですね。
1日2~3冊・・・すごいですね。今の私には夢のような生活です(笑)

kanegon牧師さんもおっしゃるように、「時間をおいて再度」読まれることを是非お勧めします。

この本はもともと「ronza(月刊asahiの後継誌/朝日出版)」という月刊誌に寄稿したものでして、ですから最初から”一般の方向け”に書かれています。

文章は極力平易に書かれていますし、仏教専門用語はほぼ見当たりません。(あったとしても意味が書いてあります)が、「するめ」のように読めば読むほど味が出てきますよ(笑)



>kanegon師

いやぁ、ほんとに気に入っていただけてありがたい限りです。
ヒソカさんもこのことを記事にされていたし、キリスト教の方の方が評価してくださっているような気も・・・(笑)
Posted by 泰明@西光寺 at 2011年02月12日 09:08
今日、本屋に行く時間があったので、『語る禅僧』を入手してきました。詳しくはブログに記したので、ご覧くだされば幸いです。

 教会生活で悶々としていたことについて、「おお、これこれ、やっぱりそうか」と膝を叩いた話がありました。仏教のところを「キリスト教」に置き換えても、大体意味が通るな、と思いました。まだパラパラ読みですが。

 プロテスタントの一信徒である私からも強くお勧めします。
Posted by ヒソカ at 2011年02月13日 21:44
>ヒソカさん

コメントありがとうございます。さっそく買っていただいたんですね!

そういえば、先日、ヒソカさんのブログにコメントをさせてもらったんですが、FC2のサーバーの問題なのか、一向にコメントを受け付けてもらえませんでした。

もしかしたら、同じコメントが複数申請されるかもしれませんが、もしそうなってしまったらお手数ですが削除していただけますか。すみません。
Posted by 泰明@西光寺 at 2011年02月14日 09:13
>泰明さん
 時々、サーバーの問題でそういうことがあるようです。私も記事を投稿しようとして、「投稿」ボタンを押したら、全然反映されていなかったということがありました。一から書き直すわけではないので平気ですが、反映されていないとちょっとショックですよね(苦笑)。
Posted by ヒソカ at 2011年02月14日 10:17
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