2011年05月20日
さぁ、それでは行ってきます!
さて、それではこれより赤羽根のお寺に行って参ります。
この大法要は、明日21日土曜日から24日火曜日までの4日間。
私は下っ端なので(笑)、前日(つまり今日)入りして合計5日間の泊りがけになります。なので、今日から来週火曜、24日まではブログも全く更新できない・・・と・・・思います。(もしかしたら、向こうのお寺のパソコンを借りて更新するかも・・・笑・・・でも、間違いなくそんな余裕はないですね・・・
)
せっかくなので、ちょっとだけご説明します。
この大法要は、大きく分けて2つの法要がくっついています。1つは「晋山式(しんさんしき)」と言って、新住職の就任式。ですからとてもおめでたい、お祝いの式です。(面白いことに、この時は通常白いロウソクをすべて”朱”のロウソクに替えます。お祝いだからです)
主役はもちろん新住職さんで、そのお寺の檀家さんにとっても、非常にめでたい、言うなれば結婚式+披露宴のような盛大で華やかな行事です。だから実際に檀家さんや参列の僧侶にもご馳走が振る舞われます。あ、そうそう、お稚児さんも出ますよ。今回はめちゃくちゃ多くて350名!!!一体、どこにそんなたくさん子供がいるんだろうと思っちゃいます(笑)
そしてもう1つは「授戒会(じゅかいえ)」(お授戒、とか法脈会とも言う)です。
これは、もともと僧侶が自分の弟子に仏の教え、仏のきまりを伝授する一連の儀式のことです。それを檀家さん(一般の方)にも同じような形をとり、一緒に修行をしてもらい、仏の弟子となってもらうという式です。

(↑勉強中・・・久しぶりにこんなに勉強しました)
何のことかさっぱり分からないかもしれませんね。
もっと噛み砕いて言えば、お檀家さんが大勢集まって、そのお寺にお籠りをします。
本堂や境内で僧侶と一緒に法要に参列したり、お説教を聞いたり、お寺の中をお参りしながら歩いたりして、修行を積み、その後、懺悔の式をして、最後には戒師(かいし)さまより、仏縁をいただいた証として血脈(けちみゃく)を渡されるという一連の儀式が「授戒会」です。
戒師というのは、参加している檀家さんを仏位(仏の位=仏の弟子)に招き入れる、最重要の役割をする僧侶の事で、ごくごく限られた、いわゆる”高僧”しかできません。
今回は分けても最高位である、大本山永平寺の住職 福山諦法禅師さまが直々におみえになります。(禅師、というのは曹洞宗の両大本山の住職の尊称)
これは言ってみれば、檀家さんが受けることのできる最高の儀式で、通常は血脈とともに、戒名もいただくことができます。
(ちなみに血脈とは”教えの家系図”つまり、お釈迦さんから始まって累々と続いてきた代々の僧侶の名が家系図のように書かれていて、最後には戒師さまの名前が書かれている)
今回は”お籠り”といっても、檀家さんがお寺で泊まるわけではないので、夜には自宅に帰れますが、それでも檀家さんにとっては結構ハードだと思います。
だいたい、朝7時くらいから夜は7時くらいまで、みっちり修行の儀礼が続いています。僧侶は朝5時から法要が始まりますし、夜7時に法要が終わって檀家さんが帰られても、翌日の準備や打ち合わせがあります。(尤も、本来は7日間、完全に籠ります。しかも永平寺なんかでは朝3時過ぎに起きてから9時の就寝まで…大変です)
今回は簡単に「晋山式」と「授戒会」と2つに分けて説明してますが、細かく言えば、「晋山式」ひとつとっても、正確には10くらいの法要に分かれています。(「晋山式」は総称で、付随する法要がある、ということです。)
それぞれが独立した一つの儀式であり、同じものはありませんので、行う場所も違えば、内容も、準備物も進行もすべてが異なっています。だから大変なのです。(因みにお授戒は30くらいの儀礼があります。)と、まぁとくかく”大”法要なのです。
それでも、こんな縁をいただいて、お手伝いさせていただけるのは、私にとって有り難いことですし、また僧侶のつとめとしても、きちんと行うべきことでもありますので、及ばずながら頑張って参りたいと思います!
それではみなさん、また来週。よい週末をお過ごしください
この大法要は、明日21日土曜日から24日火曜日までの4日間。
私は下っ端なので(笑)、前日(つまり今日)入りして合計5日間の泊りがけになります。なので、今日から来週火曜、24日まではブログも全く更新できない・・・と・・・思います。(もしかしたら、向こうのお寺のパソコンを借りて更新するかも・・・笑・・・でも、間違いなくそんな余裕はないですね・・・

せっかくなので、ちょっとだけご説明します。
この大法要は、大きく分けて2つの法要がくっついています。1つは「晋山式(しんさんしき)」と言って、新住職の就任式。ですからとてもおめでたい、お祝いの式です。(面白いことに、この時は通常白いロウソクをすべて”朱”のロウソクに替えます。お祝いだからです)
主役はもちろん新住職さんで、そのお寺の檀家さんにとっても、非常にめでたい、言うなれば結婚式+披露宴のような盛大で華やかな行事です。だから実際に檀家さんや参列の僧侶にもご馳走が振る舞われます。あ、そうそう、お稚児さんも出ますよ。今回はめちゃくちゃ多くて350名!!!一体、どこにそんなたくさん子供がいるんだろうと思っちゃいます(笑)
そしてもう1つは「授戒会(じゅかいえ)」(お授戒、とか法脈会とも言う)です。
これは、もともと僧侶が自分の弟子に仏の教え、仏のきまりを伝授する一連の儀式のことです。それを檀家さん(一般の方)にも同じような形をとり、一緒に修行をしてもらい、仏の弟子となってもらうという式です。

(↑勉強中・・・久しぶりにこんなに勉強しました)
何のことかさっぱり分からないかもしれませんね。
もっと噛み砕いて言えば、お檀家さんが大勢集まって、そのお寺にお籠りをします。
本堂や境内で僧侶と一緒に法要に参列したり、お説教を聞いたり、お寺の中をお参りしながら歩いたりして、修行を積み、その後、懺悔の式をして、最後には戒師(かいし)さまより、仏縁をいただいた証として血脈(けちみゃく)を渡されるという一連の儀式が「授戒会」です。
戒師というのは、参加している檀家さんを仏位(仏の位=仏の弟子)に招き入れる、最重要の役割をする僧侶の事で、ごくごく限られた、いわゆる”高僧”しかできません。
今回は分けても最高位である、大本山永平寺の住職 福山諦法禅師さまが直々におみえになります。(禅師、というのは曹洞宗の両大本山の住職の尊称)
これは言ってみれば、檀家さんが受けることのできる最高の儀式で、通常は血脈とともに、戒名もいただくことができます。
(ちなみに血脈とは”教えの家系図”つまり、お釈迦さんから始まって累々と続いてきた代々の僧侶の名が家系図のように書かれていて、最後には戒師さまの名前が書かれている)
今回は”お籠り”といっても、檀家さんがお寺で泊まるわけではないので、夜には自宅に帰れますが、それでも檀家さんにとっては結構ハードだと思います。
だいたい、朝7時くらいから夜は7時くらいまで、みっちり修行の儀礼が続いています。僧侶は朝5時から法要が始まりますし、夜7時に法要が終わって檀家さんが帰られても、翌日の準備や打ち合わせがあります。(尤も、本来は7日間、完全に籠ります。しかも永平寺なんかでは朝3時過ぎに起きてから9時の就寝まで…大変です)
今回は簡単に「晋山式」と「授戒会」と2つに分けて説明してますが、細かく言えば、「晋山式」ひとつとっても、正確には10くらいの法要に分かれています。(「晋山式」は総称で、付随する法要がある、ということです。)
それぞれが独立した一つの儀式であり、同じものはありませんので、行う場所も違えば、内容も、準備物も進行もすべてが異なっています。だから大変なのです。(因みにお授戒は30くらいの儀礼があります。)と、まぁとくかく”大”法要なのです。
それでも、こんな縁をいただいて、お手伝いさせていただけるのは、私にとって有り難いことですし、また僧侶のつとめとしても、きちんと行うべきことでもありますので、及ばずながら頑張って参りたいと思います!
それではみなさん、また来週。よい週末をお過ごしください
