2011年10月02日

「伝統とは、成功をおさめた革新である」

今日のタイトル、“伝統とは、成功をおさめた革新である”、これは、何だったかの雑誌に載っていたイタリアの言。いい言葉だな~と思って覚えていたのです。


そして昨日。
いつものように朝日の土曜版を読んでいたら、一度は姿を消してしまった“小倉織”という織物を復活させた、築城則子(ついきのりこ)さんのインタビュー記事が掲載されていました。

骨董屋で偶然に見かけた、小さな小さな古い小倉織の生地。この生地が運命を変えます。その生地を電子顕微鏡で解析し、現代に蘇らせたというお話でした。しかし、ただ単に「復元」だけにとどまりません。パリやミラノの展示会に出展し、海外からも注文が舞い込みます。

その築城さんのお話
「伝統あるものは、その時代においてアバンギャルドな試みをしていたはず。同じことを繰り返していたら、次につながらない。今の感性を注ぎ込むことが創造であり、伝統だと思うのです。」

素晴らしい!


そして一昨日。
11月に西光寺で行われる、“酉の市”(とりのいち)の準備会議。
酉の市は、東京の鷲神社や大鳥神社を中心に行われている商売繁盛・開運招福・必勝祈願のお祭のこと。西光寺では、明治期に東京のお寺よりお仏像を請来してはじめられたそう。

その歴史は既に100年をこえます。

三河地方では唯一の奇祭ですので、皆さんに愛される地元のお祭として、これからも続けていきたいとは思っています。
しかし、同じことを繰り返していたのでは、せっかくのお祭もお祭として賑わいをみせません。

今年は案内はがきのデザインを一新し、ご祈祷の受付をシンプルに、スピーディーに行えるように変更しました。

また、昨年からは法要の流れを一気に変え、特別開帳の秘仏「開運 米貨羅善神」(めしらぜんじん)の御前にて皆様方にご焼香をいただけるようになりました。

いきなり大きなことはできないし、その力もない私ですが、little by little でやっていきます。そしてこれを読んでくださっている皆様にも、是非お出かけいただいて、そして“楽しかった。良いお祭だった”と言っていただけるように、頑張っていきたいと思います。

来年はもっと楽しいイベントを考えたいです。みなさまがたのお知恵をお借りすることもあろうかと思いますが、どうかご協力いただだければと思います。


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Posted by 泰明@西光寺 at 08:38
Comments(2)ぼ~さんの日常
この記事へのコメント
素敵な言葉ですね。


え!
酉の市って、そんなに昔からあったんですね。
知りませんでした。
Posted by 志穏 at 2011年10月02日 21:20
>志穏さん

おはようございます。日に日に寒くなりますね。山梨はさぞや冷えるでしょう。

さて、酉の市はかな~~り昔からありますよ(笑)本家の大鳥神社なんかは江戸時代からずっと続いてきたそうです。

西光寺は8世の住職様が始めたそうです。(現在は12世・・・私の師匠です)

また酉の市の写真や記事もアップしますね!
Posted by 泰明@西光寺 at 2011年10月03日 07:34
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