2011年10月15日
何とか締切に間に合いそう
長雨の降る土曜日。
午前中の法事の時と打って変わって、静かなしずかな午後。
このところの懸念事項(?)だった“書きもの”をしていました。
有り難いことに、今年も新川小学校区の文化祭に書を出展してほしいとの依頼があり、今回はどんなものを書こうかあれこれ逡巡している間に、もうこんな日にちに・・・。
表装の期間を逆算すると、最早ギリギリ!!
ということで、重い腰をようやくあげての書道でした。
これもまた大変にありがたいことですが、お檀家様で豊橋筆の伝統工芸士の方がいらっしゃいます。たまたま子供が生まれた話をしていたら「今度うちに連れておいで。産毛筆を作ってあげるから」と、何とも有り難い申し出。
先日、無事断髪式(笑)を終えてすっかり“坊ちゃん顔”になった子ども(娘です…
)に、素晴らしい産毛筆をプレゼントしてくださいました。

ふつう、こういう「赤ちゃん筆」って作るだけで、記念品として取っておくのが普通ですが、実は先代住職(祖父)は私の産毛筆を使って書いたことがあるそう。その書が残っているのです。私も見たことがないのですが・・・。
ともあれ、なかなかいい記念になりますよね。これはまたとないチャンスとばかりに、出来たてほやほやの子供の産毛筆を使って、何か記念になるような文字を軸に残そうと思い立ったのでした。
師事していた書家の先生もご高齢の為、休会になり、久しく大きな筆にも触らず。
すご~~~く久しぶり。やっぱり全然書けなかった(涙)
加えて、件の筆屋さんもおっしゃっていたけど、うぶ毛って羊毛より更に細く、予測不能な跳ね返りがあるようで、書きづらいことこの上ない(笑)確かに羊毛に似た感じではあるのですが、なんというか、“つるっと”していて、紙に書いている感触があまりないのです。とても変な感じ。筆と言うより、万年筆のインクをひっくり返しているような。
どうにかこうにか、一枚仕上げました。

・・・読めませんよね。
一応、これが答え。

一滴甘露 普潤大千(一滴の甘露 普く大千を潤す)
これは趙州従諗という禅僧の言葉。本来は、”最上の悟りをもたらす修行をすれば、たちまちこの世界全ての人々がその利益を蒙る”というような意味ですが、まぁ、そんな堅苦しい意味ではなく、子供が生まれるということが一滴の甘露だ、と読み替えています。
さっき軸装をお願いしてきたので、仕上がりが楽しみです!
午前中の法事の時と打って変わって、静かなしずかな午後。
このところの懸念事項(?)だった“書きもの”をしていました。
有り難いことに、今年も新川小学校区の文化祭に書を出展してほしいとの依頼があり、今回はどんなものを書こうかあれこれ逡巡している間に、もうこんな日にちに・・・。
表装の期間を逆算すると、最早ギリギリ!!
ということで、重い腰をようやくあげての書道でした。
これもまた大変にありがたいことですが、お檀家様で豊橋筆の伝統工芸士の方がいらっしゃいます。たまたま子供が生まれた話をしていたら「今度うちに連れておいで。産毛筆を作ってあげるから」と、何とも有り難い申し出。
先日、無事断髪式(笑)を終えてすっかり“坊ちゃん顔”になった子ども(娘です…

ふつう、こういう「赤ちゃん筆」って作るだけで、記念品として取っておくのが普通ですが、実は先代住職(祖父)は私の産毛筆を使って書いたことがあるそう。その書が残っているのです。私も見たことがないのですが・・・。
ともあれ、なかなかいい記念になりますよね。これはまたとないチャンスとばかりに、出来たてほやほやの子供の産毛筆を使って、何か記念になるような文字を軸に残そうと思い立ったのでした。
師事していた書家の先生もご高齢の為、休会になり、久しく大きな筆にも触らず。
すご~~~く久しぶり。やっぱり全然書けなかった(涙)
加えて、件の筆屋さんもおっしゃっていたけど、うぶ毛って羊毛より更に細く、予測不能な跳ね返りがあるようで、書きづらいことこの上ない(笑)確かに羊毛に似た感じではあるのですが、なんというか、“つるっと”していて、紙に書いている感触があまりないのです。とても変な感じ。筆と言うより、万年筆のインクをひっくり返しているような。
どうにかこうにか、一枚仕上げました。
・・・読めませんよね。
一応、これが答え。
一滴甘露 普潤大千(一滴の甘露 普く大千を潤す)
これは趙州従諗という禅僧の言葉。本来は、”最上の悟りをもたらす修行をすれば、たちまちこの世界全ての人々がその利益を蒙る”というような意味ですが、まぁ、そんな堅苦しい意味ではなく、子供が生まれるということが一滴の甘露だ、と読み替えています。
さっき軸装をお願いしてきたので、仕上がりが楽しみです!
この記事へのコメント
この前は、「禅の友」、ありがとうございました☆
書の依頼がくるのもうなずけます!
(「禅の友」を送っていただいたときも、字、お上手でしたし。)
赤ちゃん筆、素敵ですね!
それで“書く”っていうのがまた素敵だと思います。
ただ、「赤ちゃん筆は書きづらい」というのは初めて知りました( ..)φ
書の依頼がくるのもうなずけます!
(「禅の友」を送っていただいたときも、字、お上手でしたし。)
赤ちゃん筆、素敵ですね!
それで“書く”っていうのがまた素敵だと思います。
ただ、「赤ちゃん筆は書きづらい」というのは初めて知りました( ..)φ
Posted by 志穏 at 2011年10月16日 21:48
>志穏さん
こんにちは。こちらこそ、先日はありがとうございました。
お褒めの言葉を頂戴し、恐縮です。
ホントに最近字を書いていなかったので、自分の下手さに愕然としてしまいました。やっぱり毎日書かないとダメですね~~(涙)
赤ちゃん筆で書くことってやっぱり珍しいらしいのですが、せっかく僧侶として普通の方よりは毛筆に親しんでいるし、書ける環境にあるので、かいてみました。いつか子どもが大きくなったときによろこんでくれるといいな、と思っています。
でも、ホントに赤ちゃん筆って書きづらいです・・・(爆)
こんにちは。こちらこそ、先日はありがとうございました。
お褒めの言葉を頂戴し、恐縮です。
ホントに最近字を書いていなかったので、自分の下手さに愕然としてしまいました。やっぱり毎日書かないとダメですね~~(涙)
赤ちゃん筆で書くことってやっぱり珍しいらしいのですが、せっかく僧侶として普通の方よりは毛筆に親しんでいるし、書ける環境にあるので、かいてみました。いつか子どもが大きくなったときによろこんでくれるといいな、と思っています。
でも、ホントに赤ちゃん筆って書きづらいです・・・(爆)
Posted by 泰明@西光寺 at 2011年10月17日 08:33
遅ればせながら、「禅の友」、ありがとうございました。本当は、お手紙をお出ししようと思いつつ、なかなか時間が作れず、というのは言い訳ですね、申し訳ない。
書は、ケツカッチン状態ではできない、明鏡止水の境地でないとできませんよね。腰が重くなるのもわかります。
書は、ケツカッチン状態ではできない、明鏡止水の境地でないとできませんよね。腰が重くなるのもわかります。
Posted by ヒソカ(Takashi EMI) at 2011年10月18日 02:14
>ヒソカさん
いえいえ、とんでもないです。お読みいただき光栄です。
書は、ホントにそうですね~
実はこの前日にも書いたのですが「締切が迫っている」という強迫観念から逃れることができず・・・修行が足りん!!(笑)・・・結局、うまく書けませんでした。祖母にも「何か焦って書いた字だね」と突っ込まれ・・・。
この日は静かだったし、本当に書きやすかった。
変な話、創作活動という大げさなものではないにしろ、書を書いていると異常にお腹が空くんですよね。書き終わったら、抜け殻みたいでした(笑)
いえいえ、とんでもないです。お読みいただき光栄です。
書は、ホントにそうですね~
実はこの前日にも書いたのですが「締切が迫っている」という強迫観念から逃れることができず・・・修行が足りん!!(笑)・・・結局、うまく書けませんでした。祖母にも「何か焦って書いた字だね」と突っ込まれ・・・。
この日は静かだったし、本当に書きやすかった。
変な話、創作活動という大げさなものではないにしろ、書を書いていると異常にお腹が空くんですよね。書き終わったら、抜け殻みたいでした(笑)
Posted by 泰明@西光寺
at 2011年10月18日 16:55
