2011年10月18日

で、リアルボーサンライフ

今日書こうと思っていたのは、やはり原点に立ち返り“リアル坊さんライフ”ということ。

坊さんは普段何をやっているのか、まったく奇奇怪怪だとおもいます(笑)
まぁ、「ある日の一日」ということで・・・。(くれぐれも申しますが、これは泰明の一日であって、他の僧侶ではありません。加えて、ごくごくありふれた一日ですから、季節や時期によってまるで違います。本当に千差万別なのです。)

********

午前中におまいりが2軒。一件目はご自宅を新築されたので、一度おまいりに来てほしい、とのことでお伺いしました。閑静な住宅街。この度、息子さん夫婦の申し出により、二世帯で暮らすことに。珍しいですよね、息子さん夫婦から申し出があるなんて。なんだか、お孫さんもお生まれになり、皆幸せそうでした。

もう一軒は、自宅でお参りができないので、お仏壇を処分したい、とのこと。
個人的な内容に触れるので、詳しくは書きませんが、お寺でお位牌をお預かりすることに。

このお宅では、今後のことなど、いろいろとご相談。・・・ちょっと思ったのは、(内容こそ書けませんが)こうした悩み事って誰にも起こりうることだし、実際起きてからでは遅い。だからこそ、今回のように(相談があるとは予期していなかったにせよ)きちんと相談できてよかったです。

逆に言えば、ふと疑問に思ったら、面倒でも西光寺に相談してくれるとありがたいなぁ、と思ったり。そのために、普段からきちんとお檀家さんに接して、信頼関係を結び、そうして初めてこうしたメールやらブログやらの通信手段が意味を持ってくるのではないか、と帰りの車で思いました。

帰ってきたらもうお昼。
14時からお年忌があるので、その間の時間にメールをチェックしたり、ブログを書こうと思ったら・・・別の檀家さんからメール「今からお墓詣りにいくので、時間があったら坐禅をしたい」とのこと。
ホントに急ですが、これがお寺(笑)

結局、お昼ご飯を食べてほどなくしてお檀家さんが到着。今日は30分間の坐禅をしました。さすがに足がしびれたようです(笑)でも、前回よりも座るコツを掴めたようで、ちょっと笑顔でお帰りになられました。よかった~。

ぎりぎり14時に終わって、お年忌。
本堂でお経を読み、その後お墓に行き、お参り。お参り後は少しお話をさせてもらいました。こうしたちょっとした時間なのですが、本当に大切。まずはお檀家様のお話をお聞きすることが、信頼関係構築の第一歩と私は思うからです。

法事が終わって、本堂の掃除。モップをかけて、掃除機をかけます。それからお位牌に戒名を彫りいれたので、そのお位牌の組み立て(お位牌に戒名を彫るときは、分解して“彫る面=パーツ”のみをお仏壇屋さんにお渡しするから)など。

そんなこんなで、一日が終わっていきます・・・。明日は、永平寺の同期会があり、札幌まで行ってきます。それでは、また明日~ahiru

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Posted by 泰明@西光寺 at 19:25
Comments(5)ぼ~さんの日常
この記事へのコメント
お寺さんの仕事って、「お坊さんでいること」そのものが仕事なんじゃないかなあ。だって牧師だってそうだもん。具体的なことを挙げれば、牧師がやっていることも、こんな感じで「あれやこれや」なんだよね。振り返ってみると「牧師としてあれこれ行きつ戻りつしている」としかいえない。でもそうとしか言えないし、それでいいんじゃないかなあ。なんてね。
Posted by kanegonkanegon at 2011年10月18日 23:58
ふと思った(布団持ったではない!)。「クリスチャンの信徒は普段どんな生活をしているのですか?」という疑問を持っている人もいるんではなかろうか。仏教で言えば、檀家さん(でいいのかな?)、僧侶でない信徒はどんな一日を過ごしているのでしょうかという問いになりますね。

 外見的には一般人と変わりません。一日のどこかでお祈りしたり、聖書を短く読むことはありますが、仕事や勉強に励んでいる。私のように療養しつつ、できることを探している人もいる。その際の判断基準が神様であり、聖書であるということ。ただ、長い目で見た時に、「ああ、聖書読んでいるからこういうふるまいなのね」「仏教者だからこういうふるまいなのね」とわかることはありますね。

 一般人からするとよくわからないのに音楽家の一日があると思います。音楽家も滅茶苦茶ハードです。何人か知っていますが、「優雅」とは程遠い。傍目にわからない務めって結構ありますよね。
Posted by ヒソカ(Takashi EMI) at 2011年10月19日 00:56
>kanegon師

お返事が遅くなってすみません。

仰る通りですね。
全く同感です。
ホントに”あれこれ行きつ戻りつしている”。正にこの表現がぴったりです!

先日の記事にも「業務ではなく“生き方そのもの”と言えるから」と書きましたが、全くそのことだと思います。

最近、記事を書くことに戸惑いを覚えているのは、もしかしたらこうした「あれやこれや」だけをクローズアップさせて良いのか、という自問なのかもしれません。

食べ物のおいしい季節になりましたね。また焼き鳥屋あたりで是非★




>ヒソカさん

確かに僕もクリスチャンの方の生活って興味があります。キリスト教の本はあまたあれど、キリスト教徒の本って見当たらないですもんね。

イメージって怖いな、と思うのですが、音楽家や一般的に芸術家と呼ばれている方の実態や、なじみのない職種って兎角先入観や偏見を抱きがちですもんね。

・・・僧侶もそうか(笑)
「お経読んでいるだけでお金もらえていいな」ってよく言われるし・・・(苦笑)今度そういう奴には説教してやらないと!

・・・おっと、口調が下品になってしまいました。お許しを(笑)
Posted by 泰明@西光寺 at 2011年10月21日 11:10
いやいや、泰明さん、

>「お経読んでいるだけでお金もらえていいな」ってよく言われる
 こういう不届き者には、「ではあなたが説法してください。御経読んで下さい、楽なんですよね、ニコ」と言うのです。

 「キリスト教徒の本はない」か。いい指摘ですね。

 「神学とは何か」という本はキリスト教に多いのですが、その中で佐藤優さんの本が独特なのは、「神学部とは何か」と、神学を学ぶ場に焦点を合わせて神学という営みを考えているところです。着眼点がいいです。
Posted by ヒソカ at 2011年10月24日 02:01
>ヒソカさん

そうですね~そんな無礼者には黙って坐禅でもさせましょうか(笑)

そう言えば、昔アエラだったか朝日系の雑誌で”〇〇学”って本がシリーズで出ていましたね。あれも同様かもしれませんね。

つまり、〇〇学を学ぶのではなく、〇〇学について学ぶ、というような。今になって読んでみたい雑誌です。
Posted by 泰明@西光寺泰明@西光寺 at 2011年10月25日 12:59
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