2011年10月29日

得難い仲間

さて、その幹事会議も結構白熱して時間ギリギリに。
定刻になったので、扉を開けると全国から集まってきた同期たちが次々に会議室へ。今回は40名程度。これから総会が始まります。
得難い仲間

前の記事にも書きましたが、とにかく今回は震災について。具体的には、同期のお寺が甚大な被害に遭ったので、その対処や支援について。
これは皆が関心を持ち、そして実際に震災の被害を目の当たりにしている同期も多数いる中で、かなり紛糾しました。裏を返せば、それほどみんなが真剣に考えていると言うこと。この震災で、同期会にも震災や自然災害に対する支援ネットワークという形で、新たな活動が生まれそうです。

それから、もう一つ大切なことがありました。
今回参加した同期の中で、大なり小なり被害を受けた、その彼らの生の声が聞けたこと。

後で考えたのですが、いわゆる東北エリアだけでも10名近く(参加者の25%くらいってこと)の参加がありました。被災地へボランティアへ行ったメンバーを含めるとたぶん半数くらいじゃないかと思います。

(話が飛びますが、この状況から推察すると、世に言われるようなイメージ「坊さんは震災に対してなんにもやってないじゃないか!」或いは「葬式だけやっていて、ボランティア活動的なことはしていないじゃないか」というのは、まるで見当違いな、むしろマスメディアの情報操作だと分かります。
 実際、行った方の話だと、僧侶であっても、震災で亡くなられた方の葬儀や供養ができるのは、ごくごく限られた、たとえばその方の菩提寺だったり、地域のお寺の僧侶でなければできません。
 では全国から被災地に向かった僧侶は何をしていたのか?そう、これが全くメディアに出てこないから、上記のような間違ったイメージができるのです。少し考えれば分かることです。炊き出しや傾聴活動、土砂の運搬など、なぜ本当の姿をメディアは取り上げないのか・・・そこも問題です。)


彼らの声というのは、どんなメディアや映像よりも、深く心に突き刺さってきます。
もちろんそんなに“悲壮で涙声での訴え”、なんてことはないのですが、未曾有の震災を目の当たりにし、それでも立ち向かって生きてきたという動かしがたい事実があり、そんな彼らの話というのは、重く心にのしかかってきます。とはいえ、それは一概に悪い意味で書いているのではなく、“だからこそ、支援を続けなければ”と改めて思い、その原動力となるのです。

それに、ここ豊橋でふつうに暮らしていたら、東北エリアにこんな知り合いがたくさんいる、というのは稀だと思います。親戚がいたり、仕事の関係で住んでいたことがあるといったことがない限り、こんな風に彼らの声を生で聞けるというチャンスもないでしょう。
そうした意味でも、自分にとっては貴重で得難い会議でした。だから何度も書くようですが、泰明は仲間に恵まれているし、その仲間から自分はエネルギーやよい影響をもらっていると常々感謝する次第です。

結局、一時間少し取っていた会議時間も押しに押して、食事の時間もあるので終了。
とてつもなく中身の濃い総会だった気がします。

・・・文章も押してきたので(汗)、食事会でのお話はまた次回に。


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Posted by 泰明@西光寺 at 23:17
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