2012年07月19日
「坐禅ってすっごく新鮮ですね!」(プチ坐禅会報告)
7月16日、海の日の話。
夕刻、16時より、西光寺にてプチ坐禅会をしました。
まぁ、基本的に多くの禅宗寺院で坐禅会はしていると思います。定期的にであれ、スポット的にであれ。
西光寺でも、かつて(私が10代の頃まで)毎月8,18,28日の夜、坐禅会が開かれていました。
で、今回の坐禅会。今までのとは少し違う視点を盛り込んでみました。
1.開催日時
・・・前にfacebookで”GW最後の日って、なんかテンション下がるよね。そんなときに、坐禅でもしませんか?”と書いたところ、意外や意外、同世代の方の反応が良かったので、連休最終日に。
所謂サラリーマンに来て欲しかったので。しかも時間は早めスタート早め終わり(←結果的に”早め終わり”は出来なかった・・・汗)
2.レクチャー
・・・多分、一般的な坐禅会って、坐禅の仕方とか警策(きょうさく、と読みます。バシーン!ってたたくやつ)の受け方とか、基本作法とかいろいろ教わると思います。で、すぐに坐禅。
でも今回は、同世代をターゲットにしているので、敢えて細かい作法とか経典には触れませんでした。
逆に概論というか、禅の歴史は勿論だけど、”スティーブ・ジョブズとzen”とか、アメリカやフランスに与えた文化的側面としての禅、プラグマティックな禅、みたいな多面的な話をしました。最後に坐禅指導をしました。
3.懇親会
・・・これは下の4.とも関連があるけれど、兎に角、坐禅のみではなく、坐禅を体験して貰うことで、仏教に興味をもってほしいなぁ、と思うのです。
別に檀家を増やそうとか、曹洞宗の教義を押しつけるとかではなくて、ただ折角仏教という”すごい面白いコンテンツ”があるのに、それを知らない手はないんじゃないかと、私自身が思っているからです。
で、そうしたトークをする場所がどうしても必要だった。葬儀や法事の後席でもなく(基本親族がいるから+やはり故人を偲ぶ時間だと思うので)、さりとて、お寺の本堂で何十人も、というものでもなく(会話にならない)、あくまで、きちんと対話ができる距離感と人数で。
4.人数・年齢制限
・・・ということで、7人限定。私としては、結果これがジャストサイズ。とても良かった(お蔭で、しゃべりすぎた)
年齢制限はしていないんだけど、同世代をメインに据えているのは、同時代性(つまり、会話が”通じる”)を大切にしたいし、この世代って、多分ほとんど仏教や宗教に関して考えたこともないし、必要もないと思っているだろうから。
もちろん、これ以上の世代の方でも関心無い方は多いだろうし、逆もあるだろうし。

結局、仏教とりわけ禅なんかは、自己を究明し、自己(エゴ・我執)を放下することが肝だと思うんだけど、変に仏教の知識(しかも偏った)や、”人生の師”みたいに思われている世代って、こっちがどんなに話しても結局は聞いていないんだよね。聞いてたとしても、自分の経験・知識のなかで”置き換え可能な&理解可能な”情報に変質して分かったことにしちゃう。「俺知ってるよ」「おまえの言いたいことは分かるよ」的な。だから本当のところは届かない。そういうのを目の当たりにすると・・・(以下略)。
それなら、まるっと何にも知らない方に、仏教のいろんな面に触れて欲しかった。
興味ない点もあるだろうけど、何事も一面的な理解・一方的な決めつけなんて、大したことがない。というか、そういうのを捨てなよ、というのが仏教だったり、禅だったりするんだと思います。
また次の機会に。