2013年02月09日

笑う門には福来たる  -落語と大般若祈祷会-

あらら、また時間が空いてしまいました。

先日を振り返って。

2月4日、この日は立春。西光寺では、毎年この日に「大般若祈祷会(だいはんにゃきとうえ)」を行います。

これは、檀家さま皆さまの一年の無事、無病息災などをお祈りするというもの。
特に、600巻(巻、と書いてありますが、実際は巻物ではなく、蛇腹折り)の大般若経典をパラパラとめくり(=転読、てんどく、と言います)その功徳をもって、無事を祈るというものです。

この日はちょっと天候が悪く、そして寒かったのでお参りの方は平年より若干少ないかな、といった感じでした。お参り頂いた方にはお足元のお悪い中をお出かけ頂き、感謝しております。

さて、今年は初めて法要後に”落語寄席”をしました。

この前日に、昨年NHKで放送された「落語deブッダ」の録画を再見していたのですが、改めて気付いたことに、古典落語”書き割り盗人”が仏教の謂う”空”の思想を現しているのだとか。

「さすが釈先生!」と思いつつ、今回の法要にびったりじゃん!と、にんまり。
 大般若経典(=空の思想を説く)と落語会とのマッチングとタイミングの良さに内心ほくほくしながら、翌日の法話ネタにしたのでした(笑)



で、この日は豊橋天狗連より鶴橋減滅渡(つるはしへるめっと)さんをお迎えしての高座。

「・・・あれ、この話どこかで聞いたことがある!」と思ったら果たして「崇徳院」という古典でした。(泰明は勉強不足でタイトルまでは分かりませんでした)さすがにセミプロの呼び声高い減滅渡さん、素晴らしかったです。

古典のおもしろさって、素人の私にはよく分かりませんが、多分「同じ話でも噺家によって切り口が違う」ところにあるのではないでしょうか?
たとえは違うかもしれませんが、クラシックに於けるコンダクターみたいな(違うか・・・)
或いは、名曲のカバーとかも。
メロディ(ストーリー)は知っていても、その方の個性やカラーがしっかり反映される所に、職人芸たる良さがにじみ出るのではないでしょうか。


あ、そうそう、泰明個人的には桂枝雀さんが好きなんですが、ネット情報に依ると「枝雀さんが好きな人は、たいてい心が病んでいる」そうな。そういえば私のギターの先生も「見ていて重くなる」って仰ってたっけ。

とほほ・・・。



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Posted by 泰明@西光寺 at 14:56
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