2011年05月04日
イケメンシェフの涙
突然ですが、ジェイミー・オリヴァーというイギリス人のイケメンシェフをご存知ですか?
一時期、結構テレビでも放送され、そのルックスとオシャレなレシピで、日本でも有名になりました。
***プロフィール(他サイトより拝借)***
セレブリティー・シェフ。1975年5月27日生まれ。エセックス出身。
実家はエセックス州にあるパブ。ジェイミーは、母親の料理を手伝いながら育った。
16歳でWestminster Catering Collegeに進学。英国内とフランスのレストランで調理師としての経験を積み、ロンドンに戻ってからは菓子職人の責任者として働いた。
その後、有名レストランRiverside Caféで、異例の若さで副責任者に昇進。そこに、英国で人気の料理番組「Two Fat Ladies」のプロデューサーが、ドキュメンタリー番組の取材に現れた。
ジェイミーの個性に目をつけたプロデューサーは、当時21歳のジェイミーを、旧来とは違った新しいタイプの料理ショーの主役に大抜擢した。
その番組「Naked Chef」は、ラフなヘアスタイルとファッションの「一見、今どきの若い男の子」なジェイミーが、テンポ良く今風の喋りを交えながら、誰でも簡単に出来そうな料理を作るのが新鮮な印象を与えて大人気となった。
2005年から、ジェイミーは、英国の学校給食改善運動「Feed Me Better」キャンペーンを推進し、再び政治のスポットライトの下に立つ事となった。チャンネル4と提携して行ったこの試みは多くの英国人の関心を集め、ジェイミーは25万人の嘆願署名をブレア首相に提出。学校給食の質の向上を約束させるに至った。
私生活では、2000年に元モデルのジュールと結婚。ジュールとは子ども時代からの幼馴染で、彼らの通っていた学校は、ジェイミーの実家からほんの200メートルも離れていないところにあるという。
*************こんな人↓

(最近、太ったと思う。輪郭が1周りでかくなってる)
先日、新しい彼のドキュメンタリー番組を見てました。数年前に、イギリスの学校給食を改善させた功績で「サー」の称号を与えられた彼。今度は肥満大国アメリカで、学校給食の革命を起こすのですが、果たして・・・というものです。
まだ1話しか見てませんが、(確か全4話)のっけからすごい。
世界最大の肥満大国にして、最大の肥満率を誇る州(=ウェストヴァージニア州)の、なおかつ州で最悪の市(ハンティントン)に行って、食育改革を起こすというものなんですが、最初にラジオ局に行って、「食事の改善」を訴えます。が、地元のDJの痛烈な皮肉・反発にあって散々な目に遭います。そりゃそうですよね。DJにしてみたら、どこの馬の骨ともわからない若造がいきなり「健康な生活を!健康な食事を!」とわめくのですから、要らんお世話だ、何様のつもりだ、と憤慨するのも至極当然と申せましょう。
彼も負けじと、ラジオのオンエアが終わるや否や「あんなバカは、イギリスだけにしかいないもんだと思ってた」とのたまうセレブシェフ(笑)
私は、ジェイミーが好きです。
何本も番組見てますが、残念ながら”料理が”すごいんじゃなくて、自然体で(=翌日にイタリアで一日シェフをやらなきゃいけないのに、前夜飲み過ぎて、翌日昼ごろまで気持ち悪くてイタリアの海岸でボーっとしているとことか)、ハッキリした物言い(=料理のドキュメンタリーなのに何故か”ピー”と放送禁止用語が何度も何度も入る)そして、理知的じゃなくて感情で動くタイプ。しかも料理も結構適当(笑)プロフィールにはフランスで修行ってあるんですが、大体イタリアンっぽい料理です。もしかしたら、フランスと言ってもニースとかコートダジュール辺りかもれませんが(=料理もイタリアっぽい)
そう言えば、イギリスの失職者を救うため、オーディションをし、自ら料理を教え、自分のお店で働かせて、最後には卒業(他店へ就職)させるというAsayanばりの事業もしてました。あの番組も結構おもしろかったです。
多分、根はとてもいい奴なんだと思います。だってあれだけドキュメンタリー番組に出てたら、ボロが出ますよ普通。でも彼の場合、そのボロもいい感じに”キャラ”になっていて憎めない。感情が先走ってたまに暴走するけど、子ども(発端は自分の子供のためだが、自分のだけじゃなく、イギリス中の子どもことを思って学校給食の改革に乗り出した)の健康と食事について熱く語り過ぎ、涙を流すところも。
今回のアメリカ給食革命編でも、1話最後で、「自分はアメリカと喧嘩をしにきたんじゃない。子どもが無邪気にジャンクフードを食べて、それが原因で肥満となり、平均より10~14年も寿命が短くなる、その現実を変えたくて来たんだ。給食のおばちゃんを傷つけたり、ばかにしたり、役人と喧嘩をしに来たんじゃないんだ。なのに何でわかってもらえないんだろう。」というようなことを切々と語り、最後には涙で話が途切れ途切れに。
でも、彼ならきっとやってくれると思いますよ(笑)いつものアグレッシブさも健在だし、イケメンであることを武器に、結局は給食のおばちゃんも手なずけてしまうでしょう。
それにドキュメンタリーとは言え、海外のものは日本ほど客観性に準拠していないらしいから、或る程度のプロットはあるでしょうし(名前をど忘れしましたが、例の和歌山のクジラ漁を批判するだけの映画も、かなり恣意的な編集をしてますもんね)、別にあの米国のDJのセリフがやらせでも、給食のおばさんが異様な嫌悪感をむき出しにしてるのが演技でも、ジェイミー自身がセレブなのに”普通の男子”を演じるために、敢えていつもボロいヴェスパに乗っているのだって、別段構わないんです。
ただ、彼は本気で子どもの未来の事を、食事という観点から真剣に考えている。それが伝わってくるからいいんですよね。次回も期待して見ることにします。
(追記)
そうそう、1話中に唯一、ジェイミーの協力者として登場するのが、教会の牧師さんなんですが、この人が実に紳士的で、カッコいいんですよ。正にジェントルマンないでたちで、温和な話しぶり(と言っても吹き替えですが・・・笑)が印象的でした。
牧師さんの紹介で、ある信者一家が最初の”食事革命”のターゲット(というか協力者)になるわけですが、これがアメコミに出てきそうなくらい「みんなデ〇」なのです。よく見つけてきたなぁ、と感心するくらい。でも、ここでもジェイミーはジャンクフードの恐ろしさ、適正な食事の大切さを大いに語り、その家族の奥さんは涙を流して改心してました。頑張れ、ジェイミー!
一時期、結構テレビでも放送され、そのルックスとオシャレなレシピで、日本でも有名になりました。
***プロフィール(他サイトより拝借)***
セレブリティー・シェフ。1975年5月27日生まれ。エセックス出身。
実家はエセックス州にあるパブ。ジェイミーは、母親の料理を手伝いながら育った。
16歳でWestminster Catering Collegeに進学。英国内とフランスのレストランで調理師としての経験を積み、ロンドンに戻ってからは菓子職人の責任者として働いた。
その後、有名レストランRiverside Caféで、異例の若さで副責任者に昇進。そこに、英国で人気の料理番組「Two Fat Ladies」のプロデューサーが、ドキュメンタリー番組の取材に現れた。
ジェイミーの個性に目をつけたプロデューサーは、当時21歳のジェイミーを、旧来とは違った新しいタイプの料理ショーの主役に大抜擢した。
その番組「Naked Chef」は、ラフなヘアスタイルとファッションの「一見、今どきの若い男の子」なジェイミーが、テンポ良く今風の喋りを交えながら、誰でも簡単に出来そうな料理を作るのが新鮮な印象を与えて大人気となった。
2005年から、ジェイミーは、英国の学校給食改善運動「Feed Me Better」キャンペーンを推進し、再び政治のスポットライトの下に立つ事となった。チャンネル4と提携して行ったこの試みは多くの英国人の関心を集め、ジェイミーは25万人の嘆願署名をブレア首相に提出。学校給食の質の向上を約束させるに至った。
私生活では、2000年に元モデルのジュールと結婚。ジュールとは子ども時代からの幼馴染で、彼らの通っていた学校は、ジェイミーの実家からほんの200メートルも離れていないところにあるという。
*************こんな人↓

(最近、太ったと思う。輪郭が1周りでかくなってる)
先日、新しい彼のドキュメンタリー番組を見てました。数年前に、イギリスの学校給食を改善させた功績で「サー」の称号を与えられた彼。今度は肥満大国アメリカで、学校給食の革命を起こすのですが、果たして・・・というものです。
まだ1話しか見てませんが、(確か全4話)のっけからすごい。
世界最大の肥満大国にして、最大の肥満率を誇る州(=ウェストヴァージニア州)の、なおかつ州で最悪の市(ハンティントン)に行って、食育改革を起こすというものなんですが、最初にラジオ局に行って、「食事の改善」を訴えます。が、地元のDJの痛烈な皮肉・反発にあって散々な目に遭います。そりゃそうですよね。DJにしてみたら、どこの馬の骨ともわからない若造がいきなり「健康な生活を!健康な食事を!」とわめくのですから、要らんお世話だ、何様のつもりだ、と憤慨するのも至極当然と申せましょう。
彼も負けじと、ラジオのオンエアが終わるや否や「あんなバカは、イギリスだけにしかいないもんだと思ってた」とのたまうセレブシェフ(笑)
私は、ジェイミーが好きです。
何本も番組見てますが、残念ながら”料理が”すごいんじゃなくて、自然体で(=翌日にイタリアで一日シェフをやらなきゃいけないのに、前夜飲み過ぎて、翌日昼ごろまで気持ち悪くてイタリアの海岸でボーっとしているとことか)、ハッキリした物言い(=料理のドキュメンタリーなのに何故か”ピー”と放送禁止用語が何度も何度も入る)そして、理知的じゃなくて感情で動くタイプ。しかも料理も結構適当(笑)プロフィールにはフランスで修行ってあるんですが、大体イタリアンっぽい料理です。もしかしたら、フランスと言ってもニースとかコートダジュール辺りかもれませんが(=料理もイタリアっぽい)
そう言えば、イギリスの失職者を救うため、オーディションをし、自ら料理を教え、自分のお店で働かせて、最後には卒業(他店へ就職)させるというAsayanばりの事業もしてました。あの番組も結構おもしろかったです。
多分、根はとてもいい奴なんだと思います。だってあれだけドキュメンタリー番組に出てたら、ボロが出ますよ普通。でも彼の場合、そのボロもいい感じに”キャラ”になっていて憎めない。感情が先走ってたまに暴走するけど、子ども(発端は自分の子供のためだが、自分のだけじゃなく、イギリス中の子どもことを思って学校給食の改革に乗り出した)の健康と食事について熱く語り過ぎ、涙を流すところも。
今回のアメリカ給食革命編でも、1話最後で、「自分はアメリカと喧嘩をしにきたんじゃない。子どもが無邪気にジャンクフードを食べて、それが原因で肥満となり、平均より10~14年も寿命が短くなる、その現実を変えたくて来たんだ。給食のおばちゃんを傷つけたり、ばかにしたり、役人と喧嘩をしに来たんじゃないんだ。なのに何でわかってもらえないんだろう。」というようなことを切々と語り、最後には涙で話が途切れ途切れに。
でも、彼ならきっとやってくれると思いますよ(笑)いつものアグレッシブさも健在だし、イケメンであることを武器に、結局は給食のおばちゃんも手なずけてしまうでしょう。
それにドキュメンタリーとは言え、海外のものは日本ほど客観性に準拠していないらしいから、或る程度のプロットはあるでしょうし(名前をど忘れしましたが、例の和歌山のクジラ漁を批判するだけの映画も、かなり恣意的な編集をしてますもんね)、別にあの米国のDJのセリフがやらせでも、給食のおばさんが異様な嫌悪感をむき出しにしてるのが演技でも、ジェイミー自身がセレブなのに”普通の男子”を演じるために、敢えていつもボロいヴェスパに乗っているのだって、別段構わないんです。
ただ、彼は本気で子どもの未来の事を、食事という観点から真剣に考えている。それが伝わってくるからいいんですよね。次回も期待して見ることにします。
(追記)
そうそう、1話中に唯一、ジェイミーの協力者として登場するのが、教会の牧師さんなんですが、この人が実に紳士的で、カッコいいんですよ。正にジェントルマンないでたちで、温和な話しぶり(と言っても吹き替えですが・・・笑)が印象的でした。
牧師さんの紹介で、ある信者一家が最初の”食事革命”のターゲット(というか協力者)になるわけですが、これがアメコミに出てきそうなくらい「みんなデ〇」なのです。よく見つけてきたなぁ、と感心するくらい。でも、ここでもジェイミーはジャンクフードの恐ろしさ、適正な食事の大切さを大いに語り、その家族の奥さんは涙を流して改心してました。頑張れ、ジェイミー!