2011年09月20日

タイフーにも負ケズ

今日は10時から秋彼岸の法要でした。台風直撃で、実際、朝名古屋からこっちに向かわれていたお檀家さんから「大渋滞で無理です。引き返しますので、おつとめしといてください!」と悲壮な電話が・・・。

にもかかわらず、ここ豊橋は風こそ台風のそれでしたが、雨はほとんど降らず、無事に法要をおつとめできました。

タイフーにも負ケズ
一時間程度の法要のあとは、中国地方より来られた布教師さん(お説教師)より御法話をいただきました。西光寺では、ここ数年、ずっと秋彼岸には“布教師”と呼ばれる、お説教を専門にして全国へ派遣される僧侶に来ていただき、お話を頂戴しています。私も本堂の隅っこで拝聴しているのですが、みなさんそれぞれに個性があって、大変勉強になります。

今回は、割に“硬め”な説教師さんでした(笑)

『正法眼蔵』の「現成公案」巻を紐解かれ、道元禅師の生死観・宇宙観を詳しく述べられていました。
(ちょっと補足:『正法眼蔵』は曹洞宗を将来した道元禅師の手になる文。“日本初の思想書”と形容されるほど奥深い。巻数は75とか60とか95とか編集によってそれぞれ。ちなみに「現成公案」の巻はその第一に配され、ぞくぞくするほど美しい文章です。内容的にも外すことのできない重要な巻とされています。巻末に「俗弟子 楊光秀にあたふ」とあるので、“一般人の弟子に与えた”という意味でしょうか。だとしたら、ものすごくハイレベルな思想だと思います・・・。すごい)
タイフーにも負ケズ

と、いうことで檀家さんにはちょっと難しかったかも・・・でも、西光寺は割と「男性の参列者が多いですね」と言われるので、もしかしたらこの空気を見て“男性向き=硬め”な話にシフトしたのかも。(あ、硬いとか柔らかいとかはあくまで泰明の主観です。ちなみに“柔らかい話”は女性向で生活に密着したような要するに“良い話”と泰明は勝手に思っています)

何にしろ、布教師さんの話は勉強になります。声の大きさ・トーンの強弱・スピード・タイミング・トピックなどなど。間近に拝聴でき、この上なく有難いことです★

(永平寺のことを書こうと思ったんだけど、また明日にします)


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Posted by 泰明@西光寺 at 17:15
Comments(2)お寺のこと
この記事へのコメント
お彼岸法要お疲れ様でした。

私のお寺は中日に合同法要を厳修するのみなので、他の寺院さまと比較したら、静かな「お彼岸」です。

>中国地方より来られた布教師さん

誰だろ。気になるな…。
Posted by 雲榮山永谷寺 at 2011年09月21日 10:35
>雲栄山さま

コメント遅くなりました・・・ごめん!

ウチもお彼岸はそんなに忙しくないけどね。布教師さんの名前は敢えてぼかして書いておきました。ヒントは”島”・・・あ、ほとんど答えかも(笑)
Posted by 泰明@西光寺泰明@西光寺 at 2011年09月23日 08:01
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