2011年04月07日
ぶらぶら歩いて革命を
昨日は少しばかり時間があったので、近くの書店へ。最近、めっきり足が遠のいてしまいました。
このブログでもリンクを貼らせていただいているヒソカさんにおススメいただいた本を買いに。はたせるかなありましたよ。この田舎町の書店も捨てたもんじゃないですね(笑)
佐々木中『切りとれ、あの祈る手を <本>と<革命>をめぐる五つの夜話』
この方、気鋭の若手思想家だそうで、例によって全く知らなかったのですが、ちょっとだけ読んでみようかと数ページめくっていたら・・・・
やばいです、これ。(粗野な言葉ですみません)
あっという間に時が経って、半分読んでしまいました。あらら。
時間の許す限り、先が気になって頁をめくってしまいますし、そうしたいんですが、今日は結構忙しいしなぁ。あぁ、そういえば文中にもありましたね「焦慮は罪である」、でした

カフカ、ニーチェ、フロイト、マルティン・ルターにムハンマド。様々な文学、歴史、哲学を自在に歩み、自在に操る。まったくこの人、何なんでしょうか?(←ほめ言葉ですよ)「読む」とは何か?「書く」とは何か?知識とは思想とは?その前提にある(と思っているもの)、そして先にあるものは何か?
ホントに面白い本です。改めて、ヒソカさんに御礼申し上げます。ありがとうございました。
で、あとは料理関係(個人的には『料理通信』が好き)の雑誌を立ち読みしようとしていたら、隣が文芸・総合誌のコーナーで、こんなのを見つけました。
『考える人』
特集は”考える仏教「仏壇」を遠く離れて”、ということで、曹洞宗安泰寺のドイツ人住職 ネルケ無方師のインタビュー『命を噛み締める修行』が巻頭を飾っていました。これは即立ち読みでしょう(笑)
この記事も相当に面白いんですが、なんといっても白眉はこれ、
◆対談 高村薫×南直哉
考えて問う。“仏教復興”の条件と可能性
この対談は、ものすごく価値あるものだと思いますよ。『語る禅僧』の南師が作家高村氏にインタビュー。しかし、私は南師の語り口調や態度を見てきただけに、記事後半の盛り上がり方はさぞかし”スイッチオン”状態(ヒートアップ)だったんだろうなぁ、と拝察。
現状の永平寺の修行について、正法眼蔵についてとその理解の(アプローチ)仕方について、教団としての曹洞宗について。いちいちどれもが、それだけで本ができそうなだけに、”もっともっと”と思うのですが、何分にも凝縮されています。
1400円とチト高いですが、この記事だけで半分の価値は絶対にあると思いますよ。え?買ったのかって?すみません、手持ちのお金がなくてすごすご帰ってきました(涙)
他にも、
◆末木文美士 日本仏教を哲学として鍛え直す
◆対談 釈徹宗×中島岳志 未完の親鸞
など。これは一冊買って勉強したいと思います。そこいらの”仏教とは?”的特集とは一線を画す執筆陣です。期待できそうです。
因みに余談ですが、田舎町故、知り合いに結構あったりして(笑)1時間もいなかったのに某レストランのシェフやら、知り合いのおっちゃんやら・・・流石田舎町(笑)泰明も歩けば、の理ですな
