2011年11月17日

牙を抜かれた男

“体調に気をつけなくちゃ”なんて書いておきながら、さすがに疲れが見え始めたのか、風邪気味の泰明です。

どうしても先週末が静岡市で晋山式(しんさんしき=新住職就任式)で、帰ってきて日曜日は法事。終わってすぐに酉の市の準備を始めて月曜日が酉の市。

何とか無事に乗り切ったのですが、どうにも体が疲れていて奥歯(の歯茎)が痛みました。
何日も我慢していたのですが、歯の痛みって耐え切れませんよね・・・。

歯医者さんに行ったら・・・

先生「あぁ、またここだね。どうしても親知らずが少しはみ出して生えているので、その手前の奥歯との間に汚れが溜まりやすいんだよね。」

泰明「すみません(実はここ1年で同じ場所が2度目)」

先生「正直、我々もいつにしようか迷っていたんだけど・・・これ一度処置してもまた再発するし、あまり建設的じゃないので、この際、親知らずを抜いてしまいましょう!」

泰明「・・・ふぁい・・・」

先生「まさか親知らずを抜くとは思っていないから、心の準備ができていないと思うけど・・・でも大丈夫です。すぐに抜けます。」

・・・ということで、あっさり抜かれてしまいました・・・(涙)家を出て、歯を抜いて、帰ってくるまでに僅か25分。歯を引き抜く時間なんて、たった5秒くらいでした。早い。
でも前後の行事や年末のあれこれなど(諸行事)を考えてみると良いタイミングだったかも。

ということで、まだ縫合の糸も歯肉に残っているので、あんまりバタバタせずに、そろりそろりと慎重に生活しています(笑)

親知らずを抜いたのは初めてですが、あまりのあっけなさに拍子抜けしてしまいました。先生曰く、歯もでているし、変な方向にでているわけでもない。それに(レントゲンを見て)抜きやすい状態だしね、とのことです。実際、抜けた歯はヒヨコ豆みたいでした(笑)

あ、静岡の話を書こうと思っていたのに、見事に脱線してしまいました。また次の機会に。

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<商売繁盛と開運招福のおまつり 「酉の市」>
江戸は浅草の鷲神社(おおとりじんじゃ)が発祥といわれる、開運招福・商売繁盛のお祭りです。江戸期の浮世絵にもその場面が描かれている、歴史あるお祭りです。

その酉の市、三河地方では唯一(愛知県下でも2つしかない)西光寺で行われています。
西光寺では100年以上前に始められ、毎年11月の酉の日に行っています。

当日は、焼き鳥やたこ焼きなどの屋台が寺の前に建ち並び、境内では縁起物を売るお店が並び盛大に行われます。そして、本堂では特別に酉の市の神様をご開帳し、お名前をお読み上げしてご祈祷を行っています。

特に日が暮れてからは「酉の市」と書かれた赤い大提灯が夜空に一層映え、とても情緒があります。
ぜひ一度お出かけ下さい!

日時:11月26日(土)15:00~20:00
場所:西光寺
〒440-0805豊橋市大手町120
ご祈祷料:2000円  


Posted by 泰明@西光寺 at 12:08
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2011年10月12日

おまつりの裏側で

前回の続き。町内のお祭の夜のこと。

お檀家様も10軒くらいはいらっしゃったでしょうか。
普段はお墓やお寺でしかお話できないですが、この場はお祭の会所。だからお酒も入って、みなさん包み隠さず本音をお話し下さいます。ブログの内容についてのアドバイスや、お墓参りに関しての素朴な疑問、それから『禅の友』に掲載された拙文についてなどなど。

これがとてもありがたかった。
逆に言えば、それだけ関係が“疎”だったとも言えます。この時ほどそれを思い知ったことはなかった。

いや勿論、口でもそういってきたし、実際そう思っていたのですが、あの夜のように、楽しい雰囲気の中で、西光寺の僧侶ではなく“大手町の一員”として受け入れて下さったことはなかったし、そしてその“一員”として本音で話をしてくれたことに感謝し、今更ながらface to faceの価値、直接会話(同じ場所で同じものをいただく、というシチュエーションも含め)の大切さを感じました。


それから、何となく私に“お寺の”という冠詞が付いているので(笑)、“近寄りがたい”“話しかけづらい”という部分も実際あったと思います。それに今でもそれはあると思います。これは肌で感じる。

でも、少なくとも昨年までちらっと顔を出していた“西光寺の小原泰明”と、新入りですがお祭りに参加した今年の“西光寺の小原泰明”では、受け入れてくれる町内のみなさんも、私自身の感覚(いや“間隔”か?)もまるで違ったと思う。

それが証拠に、檀家さんではない方から、お墓についての質問をいただいたし(それも気さくな感じで)、「おまえが(大手クラブに)入ってくれてよかったよ~~」と言っていただいたりも。

それだって言ってみれば“お寺の”という冠詞は外せないわけだけど、その“お寺”という肩書に対する距離感はまるで違うと思うわけです。

なんか、この距離感こそ“日本仏教は妻帯肉食飲酒するし、堕落している”と間違った批判があるにせよ・・・いやだからその批判は間違っている証左か・・・まだ“生きている宗教”として実存している、その根源、即ち在家(一般人)と僧侶の絆なのでしょう。

お祭に出て、単に生ビールを飲んでいただけかと思いきや、何気なくいろんなことを考えさせられた3日間でした。
  


Posted by 泰明@西光寺 at 20:26
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2011年10月11日

わ~いわ~いお祭りだ~ …その裏で…

今年初めて地元の青年町内会“大手クラブ”に入れて頂き、先週末お祭に参加してきました。小学生のころに遊んで以来、実に20年弱ぶり。

そして宵祭りの宴のこと。

会所でラーメンを作って振る舞ったり、ビールを注いだり(何故か生ビールサーバーがあるbeer)お酌をしたりと楽しくやっていました。
大手町は小さな町内ですが、それでも老若男女揃うと中々に壮観です。多分80人くらいは軽くいたはず。


その時「お祭がお祭として生きている!」と軽く衝撃と感動を覚えました。

なんだか、空虚な文章に感じられるかもしれませんが、私としては約20年ぶりにちゃんとお祭と向き合った、ということもあり、本当に軽い“衝撃”を受けました。

駅から1kmほどしか離れていない、そんなに遠くないこのエリア。豊橋だって小さな町ですが、人口は38万人。

にもかかわらず、とても人間関係が濃い!
今まで、いかに私がこの町内と向き合ってこなかったか、恥ずかしさすら覚えました。っていうか、こんなに活気があったっけ?(笑)

みんなが一生懸命協力してお祭を作り上げている、そして、ご年配の方から小さな子供まで集って、コミュニティーが形成されている、そんなことを感じました。
怒られながらも爆竹やロケット花火に興じる子どもたち。他所の子供も自分の子供同様に面倒を見るお母さん方。和気あいあいと話をしながら食事の準備をしてくださるおばさんたち。そして名物の酔っ払い!(しかも多数・・・笑)
驚くべきことに他所から引っ越しをされてきた若いご家族だって総出で参加されていました。こんな時世にありながら、なおこの絆が生まれて切れないのは、なぜなんだろうと不思議に思うくらい。

そして、結局私もこうした“非生産的”な所為を軽んじていたことを認識し、深く反省しました。逆にこれって見方を変えたら、物凄くヴァイタルに我々の人生に流れている行為だと思う。

特にそれを感じたのは、町内踊りを始める前と神輿を担ぐ前に、神社(西光寺の真隣にある神明社)へお詣りいったこと。全員で参拝する一体感と非日常感。ほんのわずか数分のことなんですが、この数分の儀礼こそが無くしては何にもならない“非日常”なのかもしれません。

そして始まる神輿や踊り、他町内へのあいさつを通して“この土地に生きる”ことを実感させられます。だって普段は車か自転車でしか通らないですから。踊ったり神輿を担ぎながらなんてとても新鮮で目に映る風景がまるで違う。

一日の終りは、みんなで集まって大宴会。
”同じ場所で同じ時間に同じものをいただく。”
これが大げさな意味ではなく、人間の根源的な“社会”であって、社会なくしては人間が生きられない大事な所以であるかもしれません。単純なんですが、これ以上に人間の連帯感、絆を生むことはないんだろうな~と感じます。

本当のことを言えば、いろんな人がいるから結構揉め事もあったみたいです、実際。でもいろんな人がいるのは当たり前だし、いろんな考えの人々を包含してなお“お祭”ができるのですから、そういう節目の行事って考えれば考えるほど考察に値するような深いものでしょうね。

(長くなってきたので、次に。)
  


Posted by 泰明@西光寺 at 22:38
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2011年10月09日

悩みとおまつり

スランプでしょうか・・・。またサボってしまいました(涙)

ここんところ、どうしてもブログを書く気になれず、なおまして“何を書いたらいいのか”と根源的な問題(何を今更な!)が頭をよぎっていました。

なんか、カッコいい出だしですが(笑)、そんなに大それた問題ではないし、至って健康なのでご安心ください。

というのも、昨日・今日とここ大手町のお祭だったり(市内各所でそうですね)、来月に控えた酉の市(西光寺で行われる商売繁盛のお祭)の準備だったり、自分の部屋のリフォーム(食器棚を作っていた)などであたふたとしておりました。

(私事でごめんなさい・・・料理もそうですが、チラシのデザインやら家具やら私は何か物を作るのが好きみたいです。自分の部屋の机とか棚も自分でサイズを決めてホームセンターに行き、木材を切ってもらい自分で色を塗ったりして作っています。)

そんなこんなで例によって不器用な泰明は気持ちの切り替えがうまくできず(一所集中型のようです)、ブログも放置状態。
すると、今まであまり考えずに記事を書いてきたのに、ふと「あれ?何を訴えたくて、何を伝えたかったんだろう。或いはお檀家さんは何をお聞きになりたいのか、どんなことに興味をお持ちなのか」という疑念がムクムク湧いてきて、ちょっとブログから距離を置いていました。

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話はガラッと変わります。
前述のとおり、昨日・今日と大手町のお祭です。今まで泰明は会所にちょこっと顔を出す程度で、花火をバンバンやって遊んでいたのは小学生まで。そこから20年近く御無沙汰をしていました。

 でも、今年の5月に、この大手町の青年会(?)である“大手クラブ”に入れてもらいました。前からずっと入りたかったのですが、ここ数年間は公私ともに様々な変化があり、何となく入りそびれていました。小さな子供がエスカレーターにうまく乗れず、目の前でいつ乗ろうかとタイミングを見計らい立ち尽くしている、みたいな(笑)

お祭は、この大手クラブのメンバーが中心で踊りや会所の準備、食事やお酒の接待など、重要な部分をすべて担っています。なので、泰明も及ばずながら昨夕からお手伝いに行っていました。

で、昨夜の宵祭りの席、とても印象的なことがありました。それはまた今度。
  


Posted by 泰明@西光寺 at 10:47
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2011年09月24日

●「見てます!」が増えてきた!

最近うれしいこと。

檀家様から「ブログ見てます!」と言われることが増えてきたこと。これが最近の喜びです。
本当に徐々にではありますが、確実に「見てます!」って言っていただけることが増えてきました。「いいね!」が増えたようなうれしい感じ(笑)

もう、最初からくどいくらいに言っていますが、このブログは基本的には「檀家様に向けて」書いています。もちろん、それ以外の方を排除するとか、お断り、なんてことは全くないのですが、中心にはいつも檀家様。これはブログを初めて8か月(あ、もう8か月か・・・)経った今でも、そのスタンスは変わりません。

ただ、少し寂しかったのは、初めのころは檀家さんからのレスポンス・リアクションは皆無に等しかったこと。多かったのは葬儀会社の方。「見てます。」「忙しいですね」と、なんか行動を見張られているような(←これは冗談★)気がして、“疑似芸能人体験”(←これも冗談★)をしたような(笑)

それから同じ曹洞宗の僧侶(特に地元)に言われることが圧倒的に多かった。私は自分からブログやっていると言った覚えはほぼないのですが(そもそも檀家さん向けに始めたことなので、他人に言う必要がないから)、まぁ、変わり者と言うか目立つんでしょうね、こんなことやっていると。「あいつブログやっているぞ」的な噂が広まった、みたいな(笑)
中には「難しいこと書いとるね~」と言われたこともありました・・・檀家さん向けに書いてるつもりなんだけどな~。自分ではこれ以上書けないくらい簡単にしているつもりなのに。
っていうか、私のブログ読んでいる時間があるんなら、自分でもやればいいのに、と内心思ったり(←これは内緒)

脱線してきそうなので、話を戻しますが、とにかくお檀家さんから「見てます!」と言われるのはうれしいし、感想や意見を言って下さるのはなお一層。何人かの方に「敷居が低くなったというか、身近に感じるようになった」と言っていただけたのは大げさではなく、ホントに感激でした。

これからもこの喜びを糧に、ぼちぼち頑張ります!
  


Posted by 泰明@西光寺 at 18:37
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2011年09月16日

風邪ひいてまんねん

あ~~ホント~~~~にごめんなさい。

慌ただしくて、ブログもほったらかしに・・・。

ようやく一息つきました。まだまだこれから11月まで忙しい日々が続きそうです。

書きたいことは山のようにあれど・・・でもまだもう少し時間がかかりそうです。ごめんなさいね。

因みに今日は、これから豊川稲荷(妙厳寺)に行ってきます。そこで老宿祝祷会(ろうしゅくしゅくとうかい、と読みます。)に出席してきます。老宿というのは、ご年配の僧侶のこと。早い話が”敬老会”です(笑)75歳以上の方が、この東三河にも大勢いらしゃいます。

お祝いをかねての昼食会なのです。料理はもちろん!泰明の大好きな豊川稲荷の精進料理!!

こうしたときに、ご年配の僧侶がぽろっといい話をしてくださるんですよね~。今日はどんなお話を伺えるか、ちょっと楽しみですicon01


ついでに明日は法事の後に、友人の結婚式@マリエール。+二次会の幹事も仰せつかっているのでその準備もバタバタと・・・

それにしても、二次会の幹事、何回やったんだろ?・・・今、数えたら6回くらいまでは数えられるけど、それ以上は記憶がない・・・icon10  


Posted by 泰明@西光寺 at 07:32
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