2011年09月23日

そうだ、永平寺行こう。

台風、すごかったですね。みなさんのところは大丈夫でしたか?幸いなことに西光寺は特別これと言った被害はありませんでした。でも、街路樹の落葉がすごい。境内が吹き溜まりになるようで、目の前の通りからどんどん入ってきてしまいます。

さて、アナウンスが本当に遅くなりました・・・すみません!(汗)

永平寺に行こう!ツアーのお知らせです。11月に旅行を企画しています。まだまだ空席がありますので、これをご覧の檀家様、ぜひぜひ一緒に参りましょう!!!(ご予約&ご興味のある方は電話かメールsaikouji@citrus.ocn.ne.jpでお問い合わせください。)


<今回のみどころ>
曹洞宗の大本山にして、日本最大の修行道場。その厳かで美しい伽藍(建物)と雰囲気を味わい、法堂(本堂)では特別に法要をしてもらいます。(普通では本堂での供養はできませんが今回、特別にしていただきます!御納骨もできます)
永平寺では修行僧による建物のご案内もあります。

その後は山代温泉の旅館(和モダンのオシャレな高級旅館らしいです★)でゆっくりしていただき、翌日は「日本海さかなセンター」大河ドラマ「江の館」、長浜「黒壁スクエア」などを観光して帰ってきます。

<日時・会費>
●11月18日(金)~19日(土)・・・*7:20西光寺集合-翌18:00西光寺着予定
●会費おひとり様 ¥22,000 (*御納骨希望の方は別途3万円)
●日程の詳細は、旅行チラシに掲載されています。チラシは西光寺にありますので、ご希望の方はお送りいたします。

今年、新たに就任された護持会会長(檀家さんの会の代表=総代さん)が、とても意欲的な方で「お寺は法事や葬式だけじゃない。だから檀家さん同士が絆を深められるような旅行や研修をしていきたい。“寺子屋”がかつてそうであったように、生きている我々の生活や文化の中心となるようなお寺にしたい。」と強くすすめられています。

そんなわけで、しばらく西光寺では開催していなかった永平寺旅行を復活させます!もちろん泰明もご一緒させていただきます。私も2年少々修行をさせてもらった永平寺。美しいところですし、皆様に素晴らしい経験とよき思い出になるように、護持会役員さんと共に入念に準備を進めています。

ぜひぜひご参加ください。ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
  


Posted by 泰明@西光寺 at 07:59
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2011年09月20日

タイフーにも負ケズ

今日は10時から秋彼岸の法要でした。台風直撃で、実際、朝名古屋からこっちに向かわれていたお檀家さんから「大渋滞で無理です。引き返しますので、おつとめしといてください!」と悲壮な電話が・・・。

にもかかわらず、ここ豊橋は風こそ台風のそれでしたが、雨はほとんど降らず、無事に法要をおつとめできました。


一時間程度の法要のあとは、中国地方より来られた布教師さん(お説教師)より御法話をいただきました。西光寺では、ここ数年、ずっと秋彼岸には“布教師”と呼ばれる、お説教を専門にして全国へ派遣される僧侶に来ていただき、お話を頂戴しています。私も本堂の隅っこで拝聴しているのですが、みなさんそれぞれに個性があって、大変勉強になります。

今回は、割に“硬め”な説教師さんでした(笑)

『正法眼蔵』の「現成公案」巻を紐解かれ、道元禅師の生死観・宇宙観を詳しく述べられていました。
(ちょっと補足:『正法眼蔵』は曹洞宗を将来した道元禅師の手になる文。“日本初の思想書”と形容されるほど奥深い。巻数は75とか60とか95とか編集によってそれぞれ。ちなみに「現成公案」の巻はその第一に配され、ぞくぞくするほど美しい文章です。内容的にも外すことのできない重要な巻とされています。巻末に「俗弟子 楊光秀にあたふ」とあるので、“一般人の弟子に与えた”という意味でしょうか。だとしたら、ものすごくハイレベルな思想だと思います・・・。すごい)


と、いうことで檀家さんにはちょっと難しかったかも・・・でも、西光寺は割と「男性の参列者が多いですね」と言われるので、もしかしたらこの空気を見て“男性向き=硬め”な話にシフトしたのかも。(あ、硬いとか柔らかいとかはあくまで泰明の主観です。ちなみに“柔らかい話”は女性向で生活に密着したような要するに“良い話”と泰明は勝手に思っています)

何にしろ、布教師さんの話は勉強になります。声の大きさ・トーンの強弱・スピード・タイミング・トピックなどなど。間近に拝聴でき、この上なく有難いことです★

(永平寺のことを書こうと思ったんだけど、また明日にします)
  


Posted by 泰明@西光寺 at 17:15
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2011年08月23日

・・・その事件の後に

このお盆の事件の翌日、この日は西光寺のお盆の最終日。
昨夜のことがあって、心身ともに疲労困憊のおりに、電話がかかってきました。ナンバーディスプレイには「公衆電話」の文字。


泰明:はい、西光寺です。

檀家(?):(最初からキレ気味。おばちゃんの声)
ちょっと昨日のあれはなんなの??警察が来て。おかげで怖くてお参りができんかったじゃないか。


泰明:誠に申し訳ございません。実は近所の方からクレームと言うか通報がございまして。

檀家(?):そんなん知っとるわ。あんたらは何しとったの!あんたらが悪いもんでこんなことになるだわ!!

泰明:申し訳なかったです。安全のためにお車の誘導をしたりしておりまし・・・(話をさえぎられ)

檀家(?):お寺の心がけが悪いもんでこんなことになるだわ!!
(ガチャッ。ツーツーツー)


はい、ということで鬼気迫るお電話でした。

それにしても・・・あさましいことです。

自分の怒りをぶつけてそれで清々したつもりになっているのでしょう。相手の話も聞かず、自分の怒りを抑えることができずに、挙句、感情に囚われてこんなことをしたんですね。捨て台詞を吐き、それで自分は良いことをしたと思っている。
結局、そんなことをしても何にもならんのに・・・。なんだか哀れになってきました。

仏教では、「三毒」(さんどく)といって、悟りを遠ざける障害、回避すべき3つの事柄があります。

貪・瞋・痴(とん・じん・ち)と呼ばれるのがそれで、「貪りの心」「怒り」「愚痴」の3つです。これらを認識し、徹底的に見つめ、その沸き起こる感情までも分析的に客観的に見据えるとき、ようやくこの三毒から離れることができるのかもしれません。

これ、日常生活でも大事なことかも。

ま、こんなことを私が言っても、先の檀家(?)は聞く耳持たないでしょうが・・・。“縁無き衆生は度し難し”、ですなぁ(笑)
  


Posted by 泰明@西光寺 at 14:37
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2011年08月22日

・・・あの事件の真相

まぁ、あまり良い話じゃないので、書かない方がいいのかもしれませんが、一応事実として・・・

今年のお盆、迎え火と送り火(13日と15日)の時に、警察の方が多数みえました。
パトカーも2~3台西光寺の前に来て、何か物々しい雰囲気でした。

おまいりの方には、大変にご迷惑をおかけしたと思います。申し訳ございません。事の真相を書きます。

例年、この両日は、お参りの方が大勢お見えになるので、境内には車を入れられないようにしています。(安全のためです)

そのため、どうしても目の前の通りに駐車・停車をしていただくことになります。もちろん、駐車禁止区間ですので、停めた方は違反なのですが、近所の方も、そして警察の方も、年に一度のことだし、大目に見て下さっていました。
実際、駐禁を取りに来たことは私の知る限り、一度もないし、面と向かってクレームを受けたことはありませんでした。

で、今回は近所の方からのクレーム(というか通報)があり、警察が出動した由。
端的に言えば、その方のお住まいの前に車が駐車していて、仕事にならない、と先方は怒り心頭のご様子でした。(と言っても店舗経営ではないし、そこも駐禁区域)

実際、私も「(賠償の)請求をするからな!!」と鉄パイプを持ったその住人に脅される始末。

そんなことで、一時的に境内を開放し、安全確認を私どもがしながら駐車してもらい、おまいりをいただいていました。ご迷惑をおかけしたこと、心よりお詫び申し上げます。

で、実はまだこの後、続きが・・・世知辛い世の中です。

  


Posted by 泰明@西光寺 at 17:36
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2011年08月01日

obon ビフォーアフター

いよいよお盆の季節です。
お盆は8月1日から。そこで、西光寺でも本堂にこんな祭壇を用意します。

(↓これがいつもの風景)

(↓お盆モード)


賽銭箱の前に施食棚(せじきだな)というお盆用の祭壇を用意します。

通常、お寺の本堂は北側に本尊さまを安置し、いろんな法要もほとんど全て北側を向いて行います。(写真からすると左側方向)

しかし、お盆は真逆の南側に祭壇を設置し、南側(写真でいうと右側方向)を向いて行います。

これには理由があるそうで、私が聞いた話では、南向きというのは、”世界全てに向けて”という意味、つまりすべての生き物(普く一切のもの)に対する供養をする、という意味があるそうです。

ですから、お焼香も全て南の祭壇側になり、普段とは逆の向きでお参りをしてもらいます。

ちなみに・・・お盆モード写真(?)の右下に机が2つ重ねておいてあります。ここには、”袋米”(ふくろまい)というお初盆のお供えをします。お初盆とは四十九日を終えて最初にお迎えするお盆のこと、新盆とも言います。

袋米を供えるのは、私の知る限り、どうやらこの辺だけの風習らしく、豊橋・渥美半島・新城・浜松方面はあるけれど、岡崎にはなかったと記憶しています。

袋米は、故人が男性なら四角の袋、女性なら三角の袋にお米をいれ、わらじと扇子を付けて供えます。たぶん、故人があの世へ帰るときに、きれいなわらじと涼しげな扇子を持ち、お腹が空かないようにお米をつけて供えたのだと思います。

現代の考え方からすれば、バカバカしいと思うでしょう。
しかし、お米が貴重だった時代、モノがなかった時代には、せめてもの願いを込めてお供えしたに違いありません。私はそうした意をくみ取り、現代に伝えることに価値があると思っています。それにこの地方独特の風習ならなおさら。

さぁ、今年も暑さに耐えて、しっかりお盆のおつとめをいたします。
  


Posted by 泰明@西光寺 at 17:14
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2011年06月25日

檀信徒総会(護持会総会)

暑い暑い暑いです。さっきもお経を読んでいたら、手の甲に玉のような汗が・・・今年もそんな季節です(笑)夜店に行ってかき氷でも食べたいなぁsoft

さて、ここのことろ、かな~り慌ただしく過ごしています。来週月曜(あ、明後日だ)からはドイツに行ってきます。そして昨日は、西光寺の檀信徒総会(=護持会総会)。

とりあえずは、昨日のご報告です。

++++(以下の文章は、自分が書いたある文より抜粋。めんどくさがり屋の泰明・・・汗)+++

毎年のごとく、西光寺開山・先住忌と檀信徒総会(護持会総会)が本堂にて行われました。

総会に先立ち、開山・先住忌が行われました。開山忌(かいさんき)というのは、ご開山、すなわちこのお寺を作られた、初代住職 祖庵英彭大和尚のご供養です。

また、先住忌(せんじゅうき)というのは、先代住職のご命日のご供養のこと、先々代の住職10世 渡辺茂道大和尚と、先代の住職11世 小原誠道大和尚が奇しくも同じ6月24日が御命日でありまして、それに因み、おつとめをしております。今回は先住忌が終わって東日本大震災でお亡くなりになられた方々に黙祷を捧げ、続いて檀信徒各家先祖代々のご供養をいたしました。

法要が終わって、引き続き、檀信徒総会が行われました。
はじめに、住職より挨拶があり、「先年度いっぱいで、今まで10数年会長をおつとめいただいた、森久会長がおやめになります。長年、西光寺にご尽力賜り、本当にありがとうございました。今までのご恩に感謝して、ここに記念品を贈呈いたします」とお話しし、記念品として永平寺の住職 福山諦法禅師さま直筆の書をお渡ししました。



続いて決算報告・監査報告・収支決算の承認が行われ、その後、森久会長より、新年度(平成23年度)の新役員の発表がありました。上記のとおり、今期で森久会長は職を辞され、新会長には、山口さんが就任されます。山口新会長は「父や母がいて自分がいる。こういう時代だからこそ、親や先祖を大事にして生きていくことが大事。そのためにもお寺を守るということに、微力ながら尽力していきたい。及ばずながら、檀信徒の皆様と共に協力していきたい」とご挨拶をされました。

+++++++++++

新年度、新役員でスタートした西光寺護持会。
本当に森久会長をはじめ、役員の皆様方のご協力のおかげで、良い総会になり・良いスタートを切ることができました。これもご支援いただいているお檀家様のおかげです。今年はより充実した活動ができそうです。お檀家様も楽しみにしていてくださいませ。  


Posted by 泰明@西光寺 at 11:57
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