2011年04月16日

クライマックスは感動で涙する、そんな式について。

先日のお話です。

「赤羽根のお寺に会議に行く」と確か書いた覚えがありますが、そのことについてです。
クライマックスは感動で涙する、そんな式について。


来月、5月下旬に赤羽根の曹洞宗寺院でとても大きな式典があります。その式についての打ち合わせでした。
簡単に言えば、「現在の住職の引退式」と「新住職の就任式」それから「仏弟子となる式(檀家さん対象)」といった様々な儀式を4日間で行います。この式をおよそ80名ほどの僧侶が役目をいただいて参加します。

それぞれ、非常に重要な意味を持つ儀式で、なおかつ、「新住職就任式」はおめでたい祝典、「仏弟子となる式」は大変に厳粛で、入念なる準備が必要な荘厳な式典、その他にも先祖供養や観音像の開眼供養など、様々な種類の儀礼が目白押しでもあります。

何より重要な「仏弟子となる式」は、”授戒会(じゅかいえ)”とか”お授戒(おじゅかい)”と言い、檀家さんが何日間かお寺に籠り、実際にお説教を聞いたり、法要に参加したりと修行をし、最後には”血脈(けちみゃく)”と言って、仏弟子となった証明書をいただきます。これは、曹洞宗の式の中で、私が知る限り、檀家さんにとっても最高の儀式で、これを済ませると通常は戒名をいただけます。

今回、このお寺のお檀家さん260名(!!!)がこの式に参加され、(すごい人数ですよ、これ)永平寺の住職様(禅師:ぜんじ、と言います)がお見えになってこの式を執り行ってくださいます。

ちなみに、授戒会は、江戸時代に既に活発に行われていたそうで、この儀礼を通して民衆の間に曹洞宗が浸透していった背景もあるそう。

一般的に儀式として見ても、(こんな風に書くと不謹慎かもしれませんが)授戒会は、非常にアトラクティブで、起承転結じゃないですけど、日によって儀式にうねり(盛り上がり)があるような内容になっています。ちなみに、このログのタイトルは正にこの授戒会を指したもので、だからこそクライマックスを迎える最終日前夜(に通常は行われる)儀式では、そのあまりの荘厳さに心を打たれて、涙を流される方が続出という、素晴らしい式だったりします。(決して大袈裟ではありません)

この授戒会は曹洞宗の大本山である永平寺、総持寺では毎年1週間の期間を定めて行われています。(今年は震災の関係で中止)なので、私も修行中に3度体験したのですが・・・昔の事なので記憶が薄れてる・・・(汗)

ということで、これから一カ月は準備と勉強にいそしんで、そのお寺の檀家さんにとっても、また私たち僧侶にとっても”素晴らしい式だった”と思えるように頑張ります。さ、勉強しよicon10


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Posted by 泰明@西光寺 at 16:38
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